と思ったことはないでしょうか?
じつは、アヒルちゃんはあります。
アヒルちゃんも30才を過ぎてから、絵に興味を持つようになりました(それまでは「絵の何がいいんだ? そもそも何が表現されているのかよくわからん」と思ってた)。
しかし、最初の頃は、上記のような感想を感じていて、いまいち美術にハマりきらなかったんですよね。
ただ、その後もいろいろ美術館に行ったり、本とかで勉強していくうちに、少しずつですが美術の楽しさを感じるようになってきました。
そこで、今回は美術鑑賞初心者のために、美術館の楽しみ方を2倍アップさせる美術鑑賞法を紹介したいと思います。
正直、アヒルちゃんはいまでも美術鑑賞初心者でよくわかっていないことばかりだけど、今回紹介する方法は、実際にアヒルちゃんが試した中で、美術・芸術の楽しさが実感できたものばかりです。
その代わり、実践すれば、本当に2倍くらいは満足感が上がると思うコツを紹介します。
ぜひ、参考にしてみてください。
作品の予習しておこう
最初におすすめしたいのは、展示される作品について、簡単にでもいいので予習しておくことです。
作品の背景を知ると、より楽しめる
予備知識なしのまっさらな状態で作品を見るのも楽しみ方の1つだと思います。
でも、アヒルちゃん的には、美術初心者はその絵についての情報や背景が分かると、もっと楽しめると思っています。
ある程度美術のことや美術史に詳しい方なら、その作品について予備知識がなくても、十分楽しめると思います。
それは、その作品の知識がなくても、「見るべきポイント」や「今まで見た作品と比較して感じる違い」など、美術を理解し、楽しむための基礎知識があるからです。
しかし、アヒルちゃんのように美術鑑賞素人は、有名な作品を見ても基礎知識がないと、何がいいのか分からず、十分に楽しめないのではないかと思います。
そもそも何を表している絵か分からないものもありますし、
って、消化不良を感じることってありません?
逆に、見る作品についてある程度情報を知っておくと、実際に作品を鑑賞した時、
とか、より深く楽しめたりします。
人はネタバレしているものを確認しにいく
もちろん、
と思う方もいるかもしれませんが、人間って結構、知っていることでも、改めて確認してみたいと思う動物です。
お笑い芸人キングコング・西野さんも言っていましたが、「全然知らないものよりも、ネタバレしているものの方が人はお金を払いたくなる」と言っています。
これは実際にそうだなーとアヒルちゃんも思っています。
人は未体験のものに出会えた瞬間に感動するけれど、そのくせ、未体験のものには、あまりお金や時間を割こうとはしない。
時間やお金を割いて、その場に足を運ぶ動機は、いつだって「確認作業」で、つまりネタバレしているモノにしか反応していない。(中略)
旅行なんて、確認作業そのものだ。テレビで見て、ネットで見て、パンフレットを読んで、「ここに行ってみたい」となる。「これを生で観てみたい」となる。「20万円払ってくださったら、とんでもなく感動できる場所にお連れしますよ」では動かないのだ。魔法のコンパス 道なき道の歩き方(西野亮廣)
なので、事前に作品の予習をしておくことをおすすめいたします。
書籍で勉強しよう
予習はネットの情報でもいいですが、わかりやすくまとめられているのは、やはり書籍です。
情報の質も高いので、できれば書籍で予習するようにしましょう。
たとえば、ゴッホの作品を見に行くなら、Amazonなどで「ゴッホ」関連の書籍を読んでおきましょう。
また、大きな展覧会が開催されるときは、その開催に合わせて関連書籍が発売されたりします。
たとえば、2018年10月にフェルメール展が上野の森美術館で始まりましたが、Amazonでチェックしてみると、こんなに関連書籍が発売されていました。
ちなみに、美術全般をさらっと勉強して、全体の概要を掴んでおくのもおすすめです。
アヒルちゃんは、こんな本を読んでいます。
「西洋美術史入門」は活字ですが、わかりやすくまとめられていて、体系的に美術のことが学べます。
「101人の画家」はマンガ形式で、めちゃくちゃわかりやすいです。マンガの分、情報量は落ちますが、画家ごとにまとめられていて、サクッと勉強するにはおすすめです。
あなたも自分が気に入った本を選んで、予習しておきましょう!
単眼鏡でより作品の凄さを実感しよう
次におすすめしたいのは、「単眼鏡」を持っていくことです。
単眼鏡は、ざっくりいうと、双眼鏡の片目バージョンです。
片目だけなので、コンパクトで持ち運びも楽です。こんな商品ですね。
単眼鏡を使うと、作品のより細部まではっきり見えます。
美術館でいくら最前列で見ても、肉眼では見えない部分まで細かく見ることができます。
という人は、わざわざ買わなくてもいいかもしれません。
なので、今後もまた行く機会がありそうという人は、ぜひ一度検討してみてほしいアイテムです。
単眼鏡のすごさが実感できた作品はコレ!
オランダの画家ヤン・ウェーニクスが描いた「野うさぎと狩りの獲物」という作品です。
めっちゃリアルな絵ですよねー。
この作品は全然知らなかったんですが、フェルメール展で見て、その描写にびっくりした作品です。
最初に肉眼で見たときも、
なんて思ったんですが、そのあと単眼鏡で見直してみて、さらにビックリ。
うさぎの毛並の細かさがすごかったです。本当に丁寧に毛が描かれていて、肉眼では見られなかった世界が見られました。
肉眼で見ていたときも、最前列で作品から数十cmという近距離から見ていたんですが、それでもやっぱり単眼鏡を使うと、全然見え方が違うんですねー。
本当に単眼鏡のすごさ感じた作品です。
美術館賞におすすめの単眼鏡は?
単眼鏡は、商品によって、それぞれ違いがあります。
選ぶ際、とくにチェックしていただきたいのは下記の項目です。
- 最短焦点距離
- 明るさ
- 重さ
単眼鏡は美術館だけではなく、スポーツ観戦だったり、演劇鑑賞だったり、星空観察だったり、様々な場面で使われます。
それぞれの用途によって、明るさ、焦点距離、重さを選んでいくことになります。たいてい商品説明に書かれていますので、それをチェックしましょう。
それでは、1つずつ解説します。
焦点距離
まず、大事なのが「最短焦点距離」です。
「焦点距離」とはピントが合う距離のこと。頭に「最短」とつくので、「ピントが合うもっとも短い距離は何cmか?」ということです。
美術館で使う場合は、できるだけ「最短焦点距離」が短い単眼鏡を選びましょう。
明るさ
次に見ていただきたいのが「明るさ」。
この数値が低いと、ピントが合っていても、全体的に暗く映ってしまい、はっきり見ることができません。
とくに美術館などは、照明が暗い場合が多いですよね?
そのため、暗い単眼鏡を使うと、さらに暗く見えてしまい、細部が見えても意味がなくなってしまいます。
ある程度高い数字であることが大事で、できれば、「9」以上の明るさがあるものを選びましょう。
重さ
最後に「重さ」です。
単眼鏡は、そもそもそこまで重くないので、それほど気にしなくてもいいですが、美術館にいると意外に体力を消耗します。
規模にもよりますが、入場したら2時間くらいはいると思いますし、その間、基本的に立ちっぱなしです。
ですので、できるだけ軽いに越したことはないわけです。
また軽い単眼鏡はサイズも小さく、ポケットなどからも出し入れしやすいので、混雑する美術館の中では、使いやすいというメリットもあります。
と思う方もいるかもしれません。
美術館で使う場合、遠くを見ることはないので、「倍率」に関しては、わざわざ高いものを選ぶ必要はありません。
以上のポイントを踏まえておすすめしたい単眼鏡が、アヒルちゃんも持っているビクセンというメーカーの「マルチモノキュラー4×12 1105-06」です。
最短焦点距離 | 約20.0cm |
明るさ | 9.0 |
重さ | 49g |
倍率 | 4倍 |
上記のとおり、美術館鑑賞に必要な基準はすべて超えており、実際に人気も高い商品です。
アヒルちゃんも美術館にいくときは、必ず携帯していますが、本当に使いやすくておすすめです。
これよりも安い単眼鏡はありますが、あまり安すぎると明るさがなかったり、クリアに見えなかったりします。
コスパを考えると、美術館鑑賞にはこの単眼鏡がベストでしょう。
単眼鏡は、肉眼で見たときとは、また違った感動や画家のすごさが実感できるので、本当におすすめです。
まとめ
見る作品についての知識や背景がわかると、より深く作品が楽しめます。
単眼鏡を通してみると、肉眼では見えなかった細部の描写や表現が分かります。