先日、こんな記事を書きましたが、ついこの間、不眠症を再発してしまいました。
「偉そうに『不眠症を改善する方法』を語っていながら、恥ずかしい限りですが……」
ただ理由がありまして、なぜ突然眠れなくなったのかと言うと、腕がビリビリ、ムズムズと痺れるようになったからです。
このビリビリ、ムズムズという感覚がずっと続き、夜寝ている時も気になって、何時間も寝付けなくなってしまいました。
睡眠薬を使っても改善せず、明け方になってようやく眠れるような感じでした。
この腕がビリビリ、ムズムズとする感覚は一体何なのか調べてみると、どうやらアヒルちゃんは、『むずむず脚症候群(Restless Legs Syndrome-RLS)』という症状だったみたいでした。
その後、むずむず脚症候群に有効と言われている治療方法を試し、症状も改善しました。
また、合わせて不眠症も改善しましたので、今回はその経緯と、アヒルちゃんが試した治療法について紹介したいと思います。
同じように、体のムズムズで睡眠不足の方に役立つ情報になっています。
『むずむず脚症候群(RLS)』とは?
むずむず脚症候群とは、名前の通り足がムズムズする症状のことです。
あまり聞いたことがない病名だと思いますが、実際の患者の数は10人に1人くらいと言われています。
また、男女比では「1対2」で女性の方が多く、高齢になればなるほど患者数も増えていきます。
具体的な症状としては、脚の表面ではなく、脚内部の奥の方からムズムズ、ビリビリとした感覚が感じられます。
とくに痛いというわけではないんですが、じっとしているとやはり気になるような感覚です(ムズムズの強さは個人差があります)。
そのため、夜寝ている時などに、この症状でなかなか寝付けないという人が多くいるんです。
また、寝ている時でもこのムズムズで目が覚めてしまう、いわゆる中途覚醒なども起こります。
なので、不眠症の人の何割かは、このむずむず脚症候群が原因となっているケースもあります。
https://www.healthcare.omron.co.jp/resource/column/topics/30.html
『むずむず脚症候群(RLS)について - 杉浦こころのクリニック』
アヒルちゃんの症状は?
それでは、ここからアヒルちゃんがなった症状について説明していきます。
じつは年末年始に、アヒルちゃんはインフルエンザにかかりました。
すぐに病院に行ったので、5日間家で安静にして、無事に完治しました。
ただ、インフルエンザの治りかけのころから、腕や脚がムズムズ、ビリビリという感覚がするようになりました。
じつは、以前からこういった症状は出ることがありましたが、今回のは特に症状が強く出てました。
とくに腕の症状がひどく、日中に起きている時も強いムズムズ感を感じ、常に気になるほどでした。
(体を動かしている日中は、通常はあまり気にならないことが多いんですが……)
最初に症状が出た時は、
と思って、あまり気にはしていなかったんですが、2~3日経ってもまったく変わりがありませんでした。
しかも、いつもよりもムズムズ感が強かったので、夜もなかなか寝付けず、ふとんに入ってから2~3時間は眠れない日々が続きました。
本来は病み上がりの時なので、体も疲れていますし、すぐに寝付けるはずなんですが、それ以上に腕や脚のムズムズが気になり、寝られなかったわけです。
そこで
と思いネットで色々調べてみると、アヒルちゃんの症状にぴったり一致すると思ったのが、先ほど話した「むずむず脚症候群」です。
基本的には脚に症状が出るみたいですが、アヒルちゃんの場合は、たまたま腕と脚、両方に出たのではないかと思いました。
また原因を調べたことで、なぜインフルエンザのあとに症状が出て、以前よりも強い症状になったのかもよくわかりました。
『むずむず脚症候群』の原因は?
このむずむず脚症候群は、じつは原因がまだはっきりと判明していません。
ただ、遺伝的なものなど、いくつかの仮説はあります。
その中でとくに有力とされているのが、下記の説です。
脳内のドーパミンの働きが低下している
ドーパミンは神経伝達物質の1つで、神経を通して情報(感覚の情報など)の受け渡しをサポートする物質です。
そのため、このドーパミンが不足したり、その機能が低下したりすると、脳に正しい情報が伝えられず、体の感覚の異常なども誤って伝わってきてしまいます。
つまり、体はムズムズしたり、ピリピリしたりする感覚を受けていないのに、脳が誤ってムズムズ、ピリピリする感覚を感じてしまっていると考えられるわけです。
実際に、ドーパミンの機能を向上させる薬を飲んで、むずむず脚症候群が改善した事例もあります。
プラミペキソールやロチゴチンなどの非麦角系ドパミン受容体作動薬は視床下部のドパミン神経系に作用し,有効性を示す。
鉄分が不足している
もう1つの有力な説が、「鉄分不足で代謝が悪くなったため」というものです。
実際、女性に多いのも、女性が生理出血や貧血気味の人が多いなどで、鉄分不足の人が多いからと言われています。
アヒルちゃんもオス(男)ですが、血液検査を行うと「赤血球」「ヘマトクリット値」などが低く、よくお医者さんからも鉄分不足・貧血気味と指摘されていました。
また、今回のアヒルちゃんの場合、インフルエンザで寝込んでいた間は、ほとんどまともに食事を摂っていませんでした。
食事の量も少なかったですし、食べたものも消化の良いヨーグルトや雑炊、そしてカットフルーツなどばかりでした。
そのため、寝込んでいた5日間くらいは鉄分はもちろん、しっかりとした栄養を摂り入れてない状態だったわけです。
その結果鉄分が不足し、インフルエンザが治りかけの頃に、この症状を発症したのではないかと思いました。
アヒルちゃんが試した対策は?
ドーパミンの機能を回復させる「ドーパミン受容体作動薬」などを服用することも考えたけど、アヒルちゃんの場合は貧血気味だったし、栄養不足だったこともあって、まずは鉄分補給をしっかりした方がいいと思いました。
食生活を改善
ということで、まずは食事内容の改善をしました。
と言っても、基本的にはインフルエンザになる前の食生活に戻すだけです。
元々の食生活は悪くなかったので、しっかりとした食生活になれば、鉄分も補給できるだろうと考えました。
(一応、鉄分が多いとされる「赤身の肉」を少し多めに摂るようにしましたけど)
鉄分サプリメントを摂取
そして、もう1つやったことが、鉄分サプリメントの摂取です。
アヒルちゃんが買ったサプリは、アサヒ「ディアナチュラ」シリーズの「ヘム鉄150mg」です。
これを毎日1錠、夕食後に飲みました。
鉄分は2種類ある
ちなみに鉄分には、大きく分けると2種類あり、「ヘム鉄」と「非ヘム鉄」があります。
ヘム鉄 | 肉や魚など動物性食品に多く含まれている鉄分です。 また、体への吸収率が「高い」ことも特徴です。 |
非ヘム鉄 | 野菜や海藻類、穀物などに多く含まれている鉄分です。 また、体への吸収率が「低い」のが特徴です。 |
※一見ヘム鉄の方が良さそうですが、バランスよく鉄分補給することが大事なので、非ヘム鉄もしっかり摂ることが重要です。
今回の場合は、早く鉄分を体に補給する必要があったので、アヒルちゃんは吸収率の高いヘム鉄のサプリメントを購入しました。
継続して摂取していく場合は、「ヘム鉄」と「非ヘム鉄」両方の成分をバランスよく摂っていく方がいいかな、と思います。
むずむず脚症候群が治り、不眠症も改善
「食生活の改善」と「鉄分サプリメントの摂取」、この2つを3~4日続けたところ、手足のムズムズ、ビリビリといった感覚は徐々になくなっていきました。
断言はできませんが、やはりアヒルちゃんの場合は、
と思います。
むずむず脚症候群になったタイミングもインフルエンザで鉄分がちゃんと取れなかった時ですし、むずむず脚症候群が治ったタイミングも鉄分をしっかり補給するようになってからです。
なのでタイミング的にも、きっちり符号します。
症状がいつもよりキツかったのも、食事が摂れず、いつも以上に鉄分が不足している状態だったからでしょう。
おかげさまで、いまでは夜もしっかり寝られるようになり、不眠症も無事改善しました。
むずむず脚症候群は不眠症の原因にもなると言われていて、実際これでなかなか寝付けないという人も多いので、もし今回の記事が参考になれば幸いです。