知らない人もいますが、コミュ障には、
- しゃべらないコミュ障
- しゃべるコミュ障
という2つのタイプがいます。
と思うかもしれませんね。
よくしゃべるコミュ障というのは、あとで詳しく説明しますが、相手の立場を考えず、自分のことだけを考えて、一方的にしゃべるタイプのコミュ障のことです。
どちらもコミュニケーション能力に問題があるという点では、同じコミュ障ですが、ビジネスにおいては後者のコミュ障は大きな問題があります。
前者のコミュ障は、じつはそれほど大きな問題にはならないんですが、後者は本当にまずいので、今日はその点について詳しく紹介していきます。
しゃべらないコミュ障
まず「しゃべらないコミュ障」というのは、一般的にみんなが知っているコミュ障のことです。
具体的には、
- 空気を読みすぎる
- 相手のことを気にしすぎている
- どう話したらいいか気になる
- 「これを言ったら、気を悪くするかも」と考えてしまう
など、話し相手のことを考えすぎてしまうがゆえに、しゃべれないタイプです。
このタイプはうまく話せないため、「話がおもしろくない」「おとなしい」などと言われることはありますが、相手の立場を考えて話すため、「むかつく」とか、「嫌われる」とか、言われることはあまりありません。
また、自分がコミュ障であると自覚がある分、必要以上に気にしすぎな人が多いのも特徴です。
本当はそこまでひどくないのに、自分で、
というように、実際以上に重度なコミュ障だと思い込んでいる人もいます。
このタイプはなんちゃってコミュ障なので、むしろ気にしすぎない方がいいです。
気にしすぎるとよけいに話せなくなってしまい、本当のコミュ障になってしまいます。
しゃべるコミュ障
そしてもう一方が、「しゃべるコミュ障」。
こちらは、
- 想像力がなく、相手の立場に立てない
- 自分のことしか考えてなく、相手の立場で考えられない
というように、悪意があるなし関係なく、自分のことしか考えられないタイプのコミュ障です。
このタイプは、普段よくしゃべっているため、周りからはコミュ障だと、あまり指摘されません。
そのため、しゃべらないコミュ障と違って、自分でもコミュ障の自覚がない場合が多いです。
下手したら、
と勘違いしてる人もいます。
勘違いしているぶん、まわりからも突っ込みづらく、よけい本人が自覚できないというパターンです。
それでは、よくしゃべるコミュ障は、普段どんな言動をしているか、具体的な例を紹介したいと思います。
紹介するのは次の4タイプです。
- 自慢ばかりで、自分の楽しさしか考えない
- 人の話を取る
- (相手の立場に立てないので)相手も、自分と同じ価値基準でいると思っている
- 沈黙が怖い
1つずつ説明していきます。
自慢ばかりで、自分の楽しさしか考えない
まず多いのが、自分の自慢話ばかりをしているタイプです。
これはかなり多いと思いますが、自分の得意なこと、自分のいいところ、それをひたすらしゃべり続けるタイプです。
年配で、社会的立場が上の人などに多いタイプですが、若い人でも空気を読めずに、自分の自慢話ばかりしてしまう人もいます。
あと、この手のタイプは、下記のように失敗談が自慢になっているパターンも多いです。
人の話を取る
次のタイプが、人の話を取るタイプです。
人が何かを話していると、
と、相手の話を止めて、自分の話をし始めてしまうタイプです。
これは、本人の自覚がなく、悪意なくやってるタイプもけっこういます。
特に、自分が好きな話題だと、うっかりやってしまいがちなので、「自分はコミュ障じゃない」と思ってる人も、注意すべきパターンですね。
たとえば、女子グループである子が最近行ったお店の話をし始めたとします。
本当にこんな感じで人の話を取ってしまう「会話泥棒」がいるので、気をつけましょう。
(相手の立場に立てないので)相手も、自分と同じ価値基準でいると思っている
次のタイプは、周りの人間も、自分と同じ価値基準で考えて行動していると思っているタイプです。
相手は相手で、別の価値基準があるとは考えてないタイプで、周りからすると「決めつけがすごいな」と感じるタイプです。
以前働いていた会社で、このタイプの女性がいたんですが、仕事が終わってみんな帰り支度をしているとき、こんな会話をしました。
彼女はご飯ものがあまり好きではなく、ラーメンなどの麺類が好きだったようですが、その価値基準が、相手にもあると思い込んで話を進めてきました。
と、かなり不思議に思いましたが、こういうタイプも少なからずいます。
沈黙が怖い
次は、沈黙が怖くて一方的に話してしまうタイプです。
このタイプの場合は、あまり悪意はありませんが、自分の評価を気にしすぎていて、
と、ひたすら話を続けてしまう感じです。
相手の立場に立って考えれば、ひたすら自分ばっかりしゃべってるのはよくないと気づきますが、いっぱいいっぱいの状態なので、なかなか気づかずしゃべってしまうわけです。
ただ、このタイプはある程度、自分に自覚があるので、注意すれば改善がしやすいタイプと言えます。
ビジネスでの、2つのコミュ障の違い
以上が、「しゃべらないコミュ障」と「しゃべるコミュ障」の特徴になります。
冒頭でも話したとおり、気をつけなければいけないのは、しゃべるコミュ障の方です。
仕事での「しゃべるコミュ障」
プライベートではもちろんですが、ビジネスの場合では特に重要です。
ビジネスでは、上司から仕事を指示された場合はもちろん、取引先から仕事を依頼された時も、相手の意図や相手のニーズをくみ取って仕事をしなければなりません。
しかし、よくしゃべるコミュ障は、相手の立場に立って考えることができないため、仕事でも相手(上司・クライアント)が望むクオリティの仕事ができません。
本人は一生懸命に仕事をしたとしても、相手の求めるものでなければ、満足してもらえません。
結果的に仕事ももらえなくなってしまいます。
仕事での「しゃべらないコミュ障」
一方で、しゃべらないコミュ障の方は、うまく話すことができないため、相手も
と不安になることはあると思います。
しかし、うまく話せないのは、相手のことを考えすぎてしまうがゆえに話せないので、相手の意図自体はしっかりくみ取れる方が多いと思います。
ですので、仕事もしっかりできる方が多い印象です。
実際、アヒルちゃんは、アウトソーシングで仕事を外部に振ることがありますが、しゃべらないコミュ障の方はこちらの意図をちゃんと理解してくれるし、たまに理解がズレていても、こちらの想定を超えるとんちんかんな対応・返事はしないことが多いです。
しゃべるコミュ障は、相手の立場で考えず、自分基準で考えるので、クライアント側の意図をくみ取ってくれないことが多く、余計な時間がかかってしまうことも少なくないんです。
自分のこだわりのある話題や好きなテーマだと、ついつい周りのことを忘れて、ベラベラしゃべってしまうことってありますよね?
ですので、自分では、
と思っていても、よくしゃべるコミュ障っぽい行動をしてしまうこともあると思います。