
その時、気にかかるのが、
ということ。
先輩という立場上、後輩・部下との食事は、あなたが奢ることもあると思います。
そのとき、どういう風に奢ればいいのか、結構迷っちゃいますよね?
と、悩んでいる人は少なくありません。
先輩とかぜんぜんいないから、奢られ慣れてない…。どこまでのラインの値段ならおKとか時間のかかるメニューがどれかとかわかんない…。だから後輩とかにご飯奢るのがめっちゃ下手…。難しい…。奢り慣れてない…。
— うでお (@you760are) June 25, 2018
@kattyan_Eyes これは…その先輩が奢り慣れてないのかも…。まあボクも下手なんだけどさぁ…。スマートにご馳走したいねぇ、お腹はスマートじゃないけど…。
— 大阪のオッサン (@osaka0904) January 21, 2016
実際に奢り方が下手で、せっかく奢ったのに、返って後輩や部下から評価を下げてしまう人もいますから、
と思ってしまうかもしれません。
でも、上手に奢ることができない方というのは、ほとんどの場合、単純に奢ることに慣れていないことが原因です。
人間、初めてやることは誰だってうまくできません。
「やったことがないから、どのように奢ったらスマートになるかわからない。
だから、結果的にうまく奢れないわけです。」
だから、上手に奢るポイントさえ、ちゃんと押さえておけば、誰でも簡単にスマートな奢り方ができるわけです。
それに、スマートな奢り方をマスターすれば、後輩や部下との人間関係では、大きなプラスになります。
実際、先輩や上司にスマートに奢られた後輩・部下は、その人のことをめっちゃ高評価してくれます。
サークルの先輩にご飯奢ってもらっちゃいました(o´艸`)
— 珊瑚@低浮上 (@sunsun_ioioo) April 28, 2017
しかも奢り方がスマートでですね、男の先輩なんですけど話す時もすごく自然体で、レジでお金出そうとしたら「あ、もう払ってるからいいよ〜」って言われてですね、かっこよかったです。
https://twitter.com/apple_news29/status/869148569168617475
https://twitter.com/yuina_25niko/status/521520259061133312
あなたも、 過去に先輩や上司から食事などで奢ってもらったことがあると思います。
そのときの支払いがスマートだったら、 やっぱりその人に対してポイントがアップしていませんでしたか?
また、
と、後輩や部下に奢るのを避けていると、いつまで経っても、スマートな奢り方がマスターできません。
そのせいで、いつか人間関係で損をすることになるかもしれません。
将来、後輩や部下から
というレッテルを貼られたら、嫌ですよね。
ですので、今のうちにスマートな奢り方をマスターして、後輩や部下から「かっこよく、イケてる上司」と思われるようにしましょう。
5つのポイントで、スマートな奢り方をマスターしよう
ポイントは次の5つです。
- 「奢る」と伝えるタイミング
- 注文時の対応
- 食事中のふるまいかた
- 会計時の支払い方
- 奢る理由
一つずつ解説していきますね。
【ポイント1】 「奢る」と伝えるタイミング
基本的には、
- 最初に言うか
- 会計の時に言うか
の2パターンに分かれます。
そしてどちらが良いかは、「後輩の性格」や「後輩との関係性」によって違ってきます。
それぞれ分けて、解説していきますね。
・最初に言った方がいい場合
最初に「今日は奢るよ」と言った方が良い場合は、次のようなケースです。
- 後輩がマイペースで、そんなに気を使わないタイプの場合
- 後輩とある程度仲が良くて、プライベートなことも話せるような関係性の場合
このような場合は、先に「今日は奢るよ」と言ってしまって大丈夫です。
要するに、「奢るよ」と言った時に、相手が恐縮してしまうような状態にならないのであれば、 OKなわけです。
・会計の時に言った方がいい場合
次は、食事が終わった後、お会計の時に「今日は奢るよ」と言った方がいいケース。
- 後輩が遠慮がちで、めっちゃ気を使うタイプの場合
- 後輩とそこまで親しくなくて、基本は仕事上の付き合いの場合
このような場合は、食事の前に「今日は奢るよ」と言ってしまうと、後輩は過度に気を使ってしまいます。
結果的に、あなたとの食事を楽しむことができません。
ですので、先に「奢るよ」と言った時に、相手がすごい恐縮してしまうと想像できるのであれば、お会計の時に言いましょう。
【ポイント2】注文時の対応
・最初に「奢るよ」と言った場合
最初にあなたが「奢るよ」と言った場合、 後輩がそんなに遠慮するタイプでなくても、やはりある程度気を使います。
注文するときなども、
など、いろいろ考えてしまいます。
ですので、オーダーの時は、先にあなたが注文するものを決めてください。
先にあなたが注文することによって、相手も
と判断ができます。
また、お金に余裕があり、後輩に高くても本当に好きなものを食べて欲しい場合は、ちょっと高いものをオーダーすると良いでしょう。
アヒルちゃんも後輩と飲みに行くときは、メニューを一緒に見ながら、
と、高めの料理を指差して、
と、暗に示唆したりしています。
・会計の時に「奢るよ」と言う場合
お会計の時に「今日は奢るよ」という場合、オーダーするときは、そこまで気を使わなくても大丈夫です。
ただ、それでも最初にあなたがオーダーをしたり、何を頼むか示唆しておいた方がいいです。
なぜかと言うと、後輩や部下は
と色々と考えています。
そうなると、
などと、悩んでしまいます。
ですので、目安となる金額を伝えるためにも、あなたが最初に頼むものを伝えた方が、後輩としては気が楽なんです。
これは、先輩であるあなたに奢ってほしいというサインの可能性が高いです。
このときは後輩・部下のタイプによって、対応を変えて対応してあげてください。
で、OKです。
などと言って、食べたいものを食べさせましょう。
しかも、直接的に「奢るよ」とは言っていないので、後輩もそこまで心理的負担が大きくなりません。
【ポイント3】食事中のふるまいかた
・最初に「奢るよ」と言った場合
食事中は、「奢るよ」という言葉は一切口にせず、シンプルに後輩との会話を楽しんでください。
少しでも、「お金は俺が出すんだ」感を出すと、後輩は食事を楽しめなくなりますし、結果的にあなたといるのが楽しくないと感じてしまいます。
・会計の時に「奢るよ」と言う場合
後で「奢るよ」と伝える場合も同じですね。
純粋に、食事や後輩との会話を楽しんでください。
【ポイント4】会計時の支払い方
最初に「奢るよ」と言った場合も、あからさまに支払いをするより、さりげなくスマートに会計をした方がいいですね。
そのためにもベストなのは、「相手の見えないところで、お会計を済ます」ことです。
お会計は通常、「テーブルで行う」か「お店のレジで行う」か、どちらかだと思います。
シーン別に合わせて、おすすめなお会計方法を紹介したいと思います。
・テーブルチェックの場合
まずテーブルで会計をする店の場合、できれば相手を席から外させるようにしましょう。
ですので、そろそろ店を出るという雰囲気になった時、後輩・部下に「トイレ行かなくて大丈夫?」と聞いてあげてください。
そして、後輩・部下がトイレに入ったら、その間に店員を呼んでテーブルでチェックを済ませましょう。
もし、後輩・部下が「大丈夫です。」とトイレに行かなかった場合は、仕方がありませんので、そのまま支払いをしましょう。
店員さんにチェックを伝えて、伝票がきたら、あなたがさっと受け取り、支払いをしましょう。
このとき、前もってテーブルの下で、クレジットカードや現金を準備しておくといいです。
店員さんが伝票を手渡してきた際に、そのままクレジットカードや現金を出して、支払いをしてしまうのです。
店員さんが伝票を持ってきてから、財布を取り出して、金額を確認して、支払おうとすると、スマート感がなくなります。
また、そこで手間取っていると、その間に後輩や部下が自分の分を出してしまいますので、後輩や部下がお金を出す前に、あなたが出せるようにしておきましょう。
・レジでお会計のお店の場合
次にレジでお会計の場合です。
レジで会計する店の時は、席を立つと同時にさっと伝票を取って、
と言って、1人でレジに行ってしまいましょう。
ここで、もたつくと格好が悪いので、席を立つ前に伝票の位置をちゃんと確認しておきましょう。
そして立つと同時に、伝票を取るようにしてください。
なお、レジで先に会計を済ました後に後輩が、
と聞いてきたら、返しのセリフをちゃんと用意しておいてください。
返しのセリフは、この次の項目である「奢る理由」のセリフなどを使いましょう。
【ポイント5】奢る理由
奢ることを最初に言う場合でも、お会計の時に言う場合でも、単に
というだけではなく、何か理由をつけてあげると後輩も心理的に楽になります。
理由もなく奢られると、後輩や部下も心理的な負担になりますので、何でもいいから奢るための理由を添えてあげてください。
例えば、
という会話の後に、次のような理由を用意しておきましょう。
などですね。
どれも、特別な理由ではありません。
でも、このように何かしら理由を言ってくれることで、後輩は心理的な負担が減り、素直にあなたの好意を受け入れてくれます。
また、そういった気遣いについても、
と思ってくれますので、「奢る理由」はぜひ考えておいてください。
スマートな奢り方Q&A
奢り方についての疑問をまとめました。
Q. 「奢るよ」と言ったとき、後輩から拒否されたら、どうするの?
あなたが後輩や部下に
と言った時、もし
と拒否された場合、どうすればいいか?
とりあえず、「いや、いいですよ」と言っている場合もありますが、相手によっては本当に奢られることが苦手な人で、断っていることがあります。
そういった人に何回も、
と言って、無理やり後輩や部下の分も払おうとすると、逆効果になります。
ですので、本当に後輩が嫌がっている場合は、割り勘にしてしまった方がベストです。
その見分け方としては、後輩の口調や態度も参考になりますが、2回言って、2回とも断る場合は本当に嫌がってると判断した方がいいです。
こっちが最初に「奢るよ」と言った時に「いや、いいですよ」と言ってきた場合、単に遠慮して言っているだけの可能性もあります。
その場合は、もう1回「奢るよ」と伝えてあげると、「それでは、ご馳走になります」と言ってくれたりします。
しかし、本当に奢られるのが苦手な人の場合は、2回言っても、
と断ってきます。
なので、
これをスタンスにすると、良いでしょう。
Q. どんなお店を選べばいいの?
お店のジャンルは、基本的にあなたや後輩の好みにもよるので、好きなとこを選べばいいと思います。
ただし、あまり高すぎるお店は NG です。
あなたの金銭的負担が大きくなるというのもありますが、何より高すぎるお店だと後輩が引け目を感じてしまいます。
後輩からすると、
と心理的なプレッシャーもかかります。
人には「返報性の法則」と言って、人から親切を受けると、「そのお返しをしなければならない」という心理的な仕組みが備わっています。
実際、アメリカの実験でレストランのウェイターがお客に親切にすることで、より多くのチップがもらえた事例もあります。
レストランのウェイターが食事客に伝票を渡す際に、それぞれ一つずつキャンディーをつけて渡すと受け取るチップの金額がわずかばかり(3.3パーセント)増えるという結果が出ました。渡すキャンディーを二つにすると、チップはもっと増えました(14.1パーセント)。
『影響力の武器 実践編――「イエス!」を引き出す50の秘訣(ロバート・B. チャルディーニ)』
キャンディーくらいでも、返報性の法則が働くので、高いお店の代金を支払うとなると、相手はかなりの心理的負担を感じてしまうわけです。
ちなみに社会人になったばっかりの後輩や部下から評判がいいのは、新橋などにあるサラリーマンがよく行く、「そんなに高くないけど、味はうまいお店」などです。
学生時代はそういったお店にあまり行きませんし、若いとなかなか行きづらいものなので、そういったお店は意外に喜ばれたりします。
あと、逆に絶対やめたほうがいいお店というのもあります。
それは「キャッシュ・オン・デリバリー」という形態のお店です。
これについては、NGな奢り方例として、別に記事を用意しましたので、そちらをご覧ください。
fa-arrow-circle-right キャッシュ・オン・デリバリーで奢った鷲尾さん
まとめ
「それでは、今日のまとめです。
後輩や部下に奢るときのポイントは、次の5つです。」
相手が恐縮しそうな場合は、「会計」のときに言う。
相手が恐縮しなそうな場合は、「最初」に言う。
あなたが、何を注文するつもりか、先に示唆して、後輩がオーダーしやすくする。
お会計の話はせずに、後輩や部下と食事を楽しむ。
テーブルチェックなら、後輩をトイレに行かせる。
むずかしい場合は、店員さんから伝票をもらうと同時にクレジットカードや現金を渡して、お会計をする。
レジでの会計なら、席を立つと同時に伝票をもって、先に会計を済ませる。
「なぜ、奢るのか」 その理由を伝えて、後輩の心理的負担を減らす。