
これまで数百人の外注さん・ライターさんの選考を行い、100人以上の採用をしてきたアヒルちゃんです。
下記の画像は、これまで選考・採用してきた外注さん・ライターさんとのメールのやり取りです。
※ライターさんのほか、イラスト作成、デザイン、データ収集などの募集・採用も入っていますが、8割以上はライターさんです。
もちろん、上には上がいると思いますが、それでもライターさんの募集・採用という面で見ると、そうとう実績はある方だと思います。」
そんなアヒルちゃんが今日は、Webライターを目指す方のために、
- 稼げるライターさんになる方法
- クライアントに好かれるWebライター
について詳しく解説していきたいと思います。
これまで何百人もの外注さん・ライターさんの採用・不採用をしてきたので、経験をもとに、クライアント側から見た本音を話させていただきます。
一般的に、Webライターの仕事は「単価が安く、稼ぎにくい」と言われています。
実際に、Webライターの仕事だけで生計を成り立たせている人は少数派でしょう。
多くは他の仕事と兼業したり、副業としてWebライティングの仕事をされていると思います。
なぜWebライターの仕事が稼ぎにくいかと言うと、1番大きな理由はライバルが多いからです。
いまは副業ブームもあり、在宅でできる仕事が人気です。
また、小さなお子さんを持つママさんなどは、外で仕事がしにくいため、在宅の仕事に絞って求人を見ている方もいます。
その在宅の仕事は応募者が増えていて、その中でもライティングの仕事は比較的経験がない人でもやりやすいため、結果的に単価が低くなりがちなのです。
しかし、一方でライターを目指す方は、アルバイト・副業感覚の人が多かったりします。
上記で書いたとおり、本業でやっている人はそんなに多くありません。
副業として始める人が多く、本腰を入れてきちんとやっている人は少ないのです。
そのため、記事のクオリティがいい加減だったり、当たり前のことができなかったりして、きちんと仕事のできるライターさん自体は、それほど多くないのです。
実際、スキルのあるライターさんは引く手あまたで、クライアント側から見ても人手不足の状況です。
つまり、アルバイトや副業感覚ではなく、しっかりとしたビジネスとして取り組めば、ライティング案件は十分稼げる分野とも言えます。
そのため、今のうちからしっかりライティングスキルを身につけて、ライターとしての立場を確保しておけば、後々有利になると思います。
では、これからの時代、Webライターとして成功・稼ぐにはどうすればいいか?
いままで数多くのライターさんを選考してきたアヒルちゃんがすすめるのは、次の手順です。
ライティングの勉強をする
実際に仕事を受ける
単価を上げていく
1つずつ説明をしていきます。
【STEP 1】ライティングの勉強をする
はじめにやることは、ライティングの勉強をしっかりすることです。
ライティング業務は、いくら経験がない人ができると言われていても、基本的な文章能力の有る・無しは重要です。
勉強の方法は?
ただし、高度な技術は必要ありませんので、基本的なライティングテクニックが書かれた本を数冊読めばオッケーです。
YouTubeの動画などでも、ライティングスキルを紹介してるものがありますので、そういったものも参考になると思います。
ちなみに、この段階では、ライティングスキルを完璧に身につけようとしないことです。
基本的なライティングのスキルが身に付いたら、あとはさっさとアウトプットを目指してください。
ライティング業務に限りませんが、実際仕事はやりながら覚えることの方が多く、インプットだけで覚えるのは限界があります。
時間も無駄にしてしまいますし、ある程度インプットができたら、【STEP2】に進み、仕事を探しましょう。
ライティングスキルが学べる良書は?
ちなみに、アヒルちゃんがおすすめするライティングの本は、下記のものです。
どちらも基本的なライティングスキルが学べ、実用的です。
これ以外でも、自分がわかりやすいと思うものがあれば、それで構いません。
ただし、ライティングの本の中には、「コピーライティング」のものがありますが、それはやめましょう。
コピーライティングとは、読者の深層心理にアプローチして、書き手が望む行動を読者に起こさせるための手法です。
モノやサービスを読者に買ってもらうなど、具体的な行動をとってもらいたいときに使うものですが、ライティングの基礎を学ぶ段階では必要ありません。
またSEOに特化したライティング本も、この時点では必要ありません。
【STEP 2】実際に仕事を受ける
ライティングの基本的なスキルが身についたら、いよいよ仕事を受けていきます。
ライティング案件に応募する
まず仕事の案件は、クラウドワークス、ランサーズなどの、マッチングサイトで探します。
応募するときのポイントを紹介します。
1. プロフィールはしっかり書く
登録する際に、自分のプロフィールはしっかり書くようにしましょう。
ここがいい加減だと、クライアントも、あなたのことがどんな人か分からないため不安になり、契約をしようとは思わなくなります。
仕事の実績などはもちろんですが、あなたのプロフィールや仕事への熱意など、書ける部分はしっかり書いておいてください。
アヒルちゃんが見た応募者の方の中には、ライティング案件の実績はなくとも、
など、「自分がいかにライティングができるか」ということをアピールされている方がいました。
クライアントとしては、実績がなくても、やはりこういった方を優先して契約したいと思います。
2. 応募をかける案件の選び方
案件は使うマッチングサイトによりますが、クラウドワークスの場合、「仕事を探す」から、仕事カテゴリーにあるあなたの得意ジャンルから選んでいきます。
ライティングの案件の場合は、「ライティング・記事作成」のカテゴリーから選んでいきましょう。
募集をかけている案件の一覧が表示されますので、その中から自分がやりたいと思う案件を選んでいきます。
そのため、ライターさんの中には、「トライアルを求めるクライアントには一切応募しない」という人もいます。
ただし、アヒルちゃん的には、トライアルがあっても「よい案件」だと思ったら、応募したほうがいいと思います。
また、トライアルがあるところは、同じ条件でトライアルがない案件に比べて、応募してくるライバルが少ないというメリットもあります。
つまり、それだけ合格をするチャンスがあるということですので、デメリットばかりではないわけです。
ただし、もしトライアルのある案件を選ぶときは、クライアントの評価の高いところを選びましょう。
評価の数がほとんどなかったり、とても低い評価のところは、トライアル記事目的の悪徳クライアントの可能性もありますので、避けるようにしましょう。
あまり安い単価では受けない
案件を探す場合、あまり安い単価では受けないこともポイントです。
1文字0.3円など、あまりに安い単価の場合、いくら頑張ってもなかなか安定して稼げません。
もちろん、クラウドワークスやランサーズに登録したばかりで、まだ実績がない状態でしたら、実績作りを目的として、何件か受けてもいいとは思います。
ただし、ある程度実績を積んできたら、
など、自分でラインを決めて案件を探すことが大事です。
Webライティングの相場というのは、実はあってないようなものです。
同じようなレベルの記事でも、あるクライアントによっては1文字0.5円なのに、別のクライアントだと1文字1円でいけたりします。
1文字3円とかのレベルになってくれば、さすがに記事の専門性やライティングスキルなど、高度なものを求められます。
しかし、1文字1円未満くらいの案件であれば、じつはそれほどライターさんのレベルには差がなかったりします。
それよりも、クライアントの予算によるところが多いです。
なので、
といって、あまり安い単価の案件を選ぶようなことはしないでしてください。
クライアントが望むものを理解する
仕事を見つける上で、次に大事なポイントは、クライアントが望むものをしっかり理解しておくことです。
なぜクライアントがあなたにわざわざお金を払うかというと、お金を払うことによって得られる「対価・目的」があるからです。
クライアントはその「対価・目的」を求めてお金を出しているので、その対価・目的を満たすモノを提供できれば、クライアントは喜ぶし、結果的にあなたの単価も上がりやすくなるわけです。
と思うかもしれませんが、意外にわかってない方が多いのが現状です。
実際、多くの方は、クライアントが求めているのは、
と思っているかもしれません。
もちろん、クオリティの高い記事を求めているのは間違いありませんが、じつはそれだけではありません。
クライアントにもよりますが外注をするとき、ライターさんにはいろいろな物を求めていて、例えば下記のようなものがあります。
記事のクオリティ
やりとりの手間の省略
ストレスがかからない
作業スピード・納期
1. 記事のクオリティ
クライアントが求める1つ目のものは、まず当たり前ですが、記事のクオリティになります。
ただし、クライアントによって求めるクオリティというのは違っています。
難しい内容になってもいいので情報の濃い記事を求めている場合もありますし、逆に、情報は薄くても構わないので簡単で読みやすい記事を求めている場合もあります。
なので、クライアントにしっかり確認をして、どんなクオリティの記事が欲しいのかを、必ず把握しておきましょう。
ただし、上記でお伝えしたとおり、記事のクオリティだけが大事なわけではありません。
2. やりとりの手間の省略
クライアントが求めているもので、
というものがあります。
クライアントの立場に立っていただくと分かりますが、同じ品質の記事を納品してもらえるんであれば、できるだけ手間をかけず、要望どおりの記事を作成してくれると助かります。
何度もメールでやり取りをしたり、納品した記事の修正が多く、そのやり取りを何度もするライターさんだと、いくら完成した記事が素晴らしいものでも、クライアント側からするとあまり良い印象にはなりません。
よいライターさんというのは、クライアントの立場に立って、
など、頭で考えて動いてくれるので、本当に助かるんです。
ところがライターさんが記事を書く段階になって、その商品が販売停止になり、リンクが切れていたことがありました。
このとき、ライターさんはわざわざ類似商品を調べて、
下記のような類似商品がありますが、こちらを紹介する形でいいでしょうか?」
と相談・提案してくれました。
こういうのは、本当にクライアントからすると助かるんですよね。
3. ストレスがかからない
また、精神的なストレスを与えないということも大事です。
一般的に、仕事のストレスというと、クライアント側よりも受注される側の方があると言われています。
確かにそれは間違いないと思いますが、クライアント側にまったくストレスがないわけではありません。
ライターさんの
言葉づかいが悪い
こちらが指示したことを、きちんとやってくれない(自分で仕事内容を変えてしまう)
(仕事に自信があるせいか)態度が横柄
など、さまざまなことで、クライアント側もストレスを感じることがあります。
目に見えない部分ですが、これはけっこう大きな部分です。
クライアントによっては、多少仕事の質が落ちても、ストレスのかからない外注さん・ライターさんを選んだりします。
こういうライターさんが相手だと、クライアント側は常に、
という不安感があるので、長く付き合っていくとすると、本当に大変だったりします。
ですので、謙虚で相手の立場に立って接することができるというのも、じつはライターさんにとっては大きなポイントになります。
4. 作業スピード・納期
そして次のポイントは、納期を守れるかどうかです。
当たり前といえば当たり前ですが、いくら品質のよい記事でも、クライアントが求める納期を守れなければ仕事はもらえません。
ビジネスで納期を守るのは絶対条件ですので、必ず守るようにしましょう。
納期が多少遅れてもいいから、記事のクオリティを上げて欲しいという人もいますし、納期はライターさんに決めてもらっているクライアントもいます。
こういう場合は、品質を落として無理に納期を守るよりも、ちゃんと納品が遅れることをクライアントに伝えて、後日よい記事を書いた方がクライアントに喜ばれます。
【STEP 3】単価を上げていく
ある程度、ライティングの案件をこなして実績を積んできたら、次は単価を上げていくように努力しましょう。
単価を上げるためのポイントは、いくつかあります。
クライアントに交渉する
単価の高い案件・クライアントを探す
専門ジャンルを作る
作業効率をあげる
1つずつ紹介していきますね。
[単価を上げるポイント1] クライアントに交渉する
まず1つ目は、クライアントに直接、
と交渉することです。
クライアントにもよりますが、ライターさんから直接言われることで、単価を上げてくれる場合があります。
言わなければ、最初の単価のままなので、いつまでたっても上がりません。
ですので、ある程度自分の中でも質のよい記事をあげられるようになったと思ったら、一度クライアントに相談してみるのがよいでしょう。
本当によい記事を納品していれば、クライアントとしてもそのライターさんを手放したくないので、前向きに考えてくれます。
もちろん、クライアント側にも予算の都合があるので、必ずしも上げてくれるわけではありません。
「ただ、言って損することはないので、試しにでもいいので言ってみることをおすすめします。」
[単価を上げるポイント2] 単価の高い案件・クライアントを探す
新たに単価の高い案件やクライアントを探すのも重要になります。
上記で、
と言いましたが、じつはライティングスキルが上がってきたからといって、同じクライアントで大幅に単価が上がる可能性は高くありません。
アンカリングが働いたり、そのクライアントの予算もあったりするので、交渉次第で1割、2割は増えるかもしれませんが、同じクライアントで大幅に報酬が上がるのはむずかしいのです。
今回の場合、「最初の単価の額」が報酬の基準となってしまい、いくらライティングスキルが上がっても、金額があがりづらいことを指します。
そのため、今のあなたの単価を1.5倍~2倍などと大きく増やしたい場合は、別のクライアントの案件を探してみる方が早いでしょう。
この時点であれば、あなたのライティングスキルも上がっていますし、それまでの実績をアピールすることができるので、より高い案件を掴めるチャンスがあります。
[単価を上げるポイント3] 専門ジャンルを作る
単価を上げるポイントとして、自分の得意な専門ジャンルを作っておくのも大事です。
専門のジャンルであれば、良質な記事が書けますし、プロフィールに書いておけばクライアントへのアピールポイントにもなります。
ライター業を始める最初のときは、いろいろなジャンルを自分で調べて書いてよいと思います。
ただ、ある程度力が付いてきたら、得意ジャンルを見つけて、専門分野を作っていってもいいですね。
なお、専門ジャンルの選び方ですが、
あなたの興味のあるジャンル・得意なジャンル
クライアントのニーズが高いジャンル・単価の高いジャンル
を選ぶようにしてください。
「クライアントのニーズが高いジャンル・単価の高いジャンル」は、その時々の時期やタイミングによって変わってきます。
ですので、クラウドワークス、ランサーズなどの募集案件を見て、
どんなジャンルがいま求められているか?
どんなジャンルの案件が単価が高いか?
をチェックして、選ぶようにしてください。
[単価を上げるポイント4] 作業効率をあげる
次のポイントは、作業効率を上げるという方法です。
クライアントからの報酬や単価が変わらなくても、作業効率をあげて記事を書くスピードが上がれば、実質的に単価が上がります。
1記事の単価が1000円だったとして、記事を書くスピードが1記事2時間だった場合、時給換算にすると500円です。
しかし、記事を書くスピードを上げて、1記事1時間で書けるようになった場合、時給換算にすると1000円になります。
単価や報酬が同じだったとしても、実質的に時給が上がるわけです。
そのため、日頃から無駄を省いたり、ライティングのスピードを上げるように意識しておくことが大事です。
1. 音声入力でライティング
他の記事でも紹介していますが、ライティングはキーボードで入力するよりも、音声入力で書く方が、圧倒的に速くなります。
アヒルちゃんも、今はほとんど音声入力で記事を作成しています。
マイクを買うなどの初期投資は必要になりますが、費用対効果を考えれば、かなり安い投資だと思います。
2. パソコン画面の大型化(デュアルディスプレイ)
デュアルディスプレイなどで、パソコン画面を大きくするのも作業効率化に役立ちます。
デュアルディスプレイとは、下記のようにパソコンのディスプレイを複数配置するものです。
単純に、文章入力するだけでしたら、小さい画面でもぜんぜん問題ありませんが、ライティングの場合、いろいろな情報を調べたり、確認をしながら記事を書くことがあります。
そうすると、文章の入力画面とは別に、ブラウザを開いたりWordを開いたり、いろいろなものを表示させたりします。
そのときノートパソコンなどの小さな画面だけだと、いちいち画面を切り替えなければならず、けっこう手間がかかります。
しかし、デュアルディスプレイであれば、資料を見ながら直接ライティングができるので、 手間もかかりませんし、脳も集中を維持することができます。
これは、実際に試してみないと、そのよさがなかなか伝わりづらいのですが、かなり便利です。
もちろんライティングに限らず、他の様々な作業をする上でも、画面が広いというのは、かなり作業スピードを上げてくれます。
ですので、本格的にパソコン使って仕事をする場合は、デュアルディスプレイなど検討してみるとよいでしょう。
今回のまとめ
以上が、稼げるライター、クライアントに採用されるライターになります。
ウェブライターを目指す方は多いですが、こういったことをキッチリやっている人は圧倒的に少数派です。
なので、ここの部分をちゃんとやるだけで差別化ができますし、稼げるライターになれる可能性が増えてきます。
改めて、今回の内容をまとめておきます。
【STEP 1】ライティングの勉強をする
勉強の方法は?
書籍、動画などで学ぶ。
ただしインプットしすぎない。
ライティングスキルが学べる良書は?
【STEP 2】実際に仕事を受ける
- ライティング案件に応募する
- あまり安い単価では受けない
- クライアントが望むものを理解する
【STEP 3】単価を上げていく
- [単価を上げるポイント1] クライアントに交渉する
- [単価を上げるポイント2] 単価の高い案件・クライアントを探す
- [単価を上げるポイント3] 専門ジャンルを作る
- [単価を上げるポイント4] 作業効率をあげる