強烈な喉の痛みと倦怠感。ただの風邪だと思っていたのが…(慢性上咽頭炎治療記Part1)

 

補足
この記事は、私アヒルちゃんが発症した「慢性上咽頭炎」という病気の話です。連続した記事で「慢性上咽頭炎治療記」としてシリーズ化していますが、発症当初は「慢性上咽頭炎」ということが分からない状態でした。その点を踏まえて読んでいただければと思います。

 

慢性上咽頭炎についての簡単な説明

今回、アヒルちゃんが発症した「慢性上咽頭炎」とは、文字通り「上咽頭」部分に「慢性的」な「炎症」を起こしている状態のことを指します。

「上咽頭」とは、鼻の奥、のどの上側あたりで、角度的に耳鼻科の先生などが見ても、見えない位置にあります。風邪を引いたときなどにも、炎症を起こしやすい場所で、その場合は「急性上咽頭炎」と言われたりします。

鼻からも口からも見えない位置にある

 

「急性上咽頭炎」の場合は、ウイルスや細菌が進入してきて、炎症を起こしてしまいますが、「慢性上咽頭炎」になると、ウイルスとや細菌がいなくても炎症が残り、慢性化している状態です。

そのため、身体自体が「ウイルスや細菌と戦っていると誤った認識をして、頭痛や倦怠感など、風邪に似た症状をずっと引き起こしてしまう」のです。

急性上咽頭炎の場合は、ウイルス、細菌などの敵がいなくなれば、炎症が治まるので、頭痛、倦怠感も治まります。しかし、慢性上咽頭炎の場合は、上咽頭炎に炎症が残るため、頭痛、倦怠感などもずっと残ってしまうのです。

命に関わる病気ではないですが、なかなか治りにくい病気で、また病名特定もむずかしい病気です。アヒルちゃんも病名特定までには、結構時間がかかりましたが、今回はその闘病記を紹介していきます。

 

体調不良のはじまり

この長くツライ闘いが始まるきっかけは、忘れもしない2014年の10月1日。

今から振り返ると、まさかこの日からこんなに長く苦しく闘いが始まるとは予想もしていなかった…。

 

アヒルちゃんは日ごろの運動不足解消のために、近くのスポーツジムと契約。その初日が10月1日でした。初日ということで、ランニングマシンで軽く走って、簡単な筋トレをしたのね。たぶん時間にして40~50分くらいだったと思う。それでその日は帰宅。

次の日、「筋肉痛はどうかな?」と思っていたんだけど、軽くピキピキする程度で、痛くはなかったのね。それで、「なーんだ、意外にオレ、まだまだいけるじゃーん!」なんて浮かれていたのよ(笑)

ところが……、

 

その翌日から、喉が痛くなり、身体もなんだかダルイ…。

「やぱい…」と思いつつ、心配していたら、案の定、次の日にさらに悪化。喉は本当に痛くて、つばもなかなか呑めない。熱は37°台で、そこまで高くないけど、倦怠感はそれなりに有って、「やっぱり風邪かー」という感じ。

ひどい風邪ではなかったけど、それからはあまり身体は動かさないようにして、できるだけ安静にしていました。ただ、なぜか、今回はいつもよりも治るのに時間がかかる。

年を取って、だんだん治りが遅くなっていることは自覚していたけど、今回は本当に長くて1週間経っても、ほとんど変わらない。喉の痛みも相変わらずで、いつもトローチで少しは痛みがやわらぐんだけど、今回はまったく効果なし。

「一体、どうしたんだろう…?」とちょっと心配になり始めたころ、発症から10日くらい経って、ようやく喉の痛みが弱くなってきたの。倦怠感も少しずつだけどマシになってきて、熱も36°台に。

結局2週間くらいで完治しました。

これで、「もう大丈夫だー!」と安心したんですが、じつはこれで終りではなかったんです…。

ここからが本当のツライ闘病記の始まりだったんです。

 

ぶり返すアヒルちゃんの体調不良

その後、ようやく2週間くらい経って体調が戻り、一安心だったのですが、じつはその後、また体調が悪くなったのです。あれは、体調が治ったと思った日から3日目のこと。朝起きるのと、微妙に体が重い……。頭も若干だけど、ボーっとする……。

 

やばい、またぶり返した……。

 

直感的にそう思いました。それでも、すぐに信じたくなかったので、その日は体を休めつつも「気のせいだ、気のせいだ…」と思うようにしてました。でも、

 

 

翌日にさらに悪化!

 

 

完全に確信しました。またやってしまったと。ショックでしたが、仕方ないですし、早く治したかったので、とりあえず休めるときは休んで、キャンセルできる予定はキャンセル。極力、体が負担のかからないように意識しました。

ただ、前回同様、今回も3、4日経っても、あまり変わらない。高熱が出たり、すごい苦しくなったりはしないけど、改善する兆しもなく、同じような状態が続くんです。

また、「若干体が楽だなー」と思うときがあっても、1~2時間後には、また元の状態になったり、「いつもよりも体が重く感じるなー」と思っても、数時間で普通のだるさに戻ったりすることがありました。

微妙な差なんですが、短時間の間によくなったり、悪くなったり、変化の動きが早い感じ。風邪の場合は、悪くなるにしろ、良くなるにしろ、一定ですよね? 引き始めはどんどん悪くなり、ピークを越すとあとはどんどん良くなる。あまり良くなったり、悪くなったりを繰り返すことはないよね。

でも、今回のアヒルちゃんの症状は、良くなったり、悪くなったりが繰り返し起こる。一番よいととき悪いときの差は大きくないんだけどね。

ただ、あまり今まで体験したことがない状態だったので、アヒルちゃん自身、ちょっと不安に思っていました。

 

しかし、「やっぱり風邪だろう」と思っていたアヒルちゃんは今回も病院に行かず、自宅で療養していました。幸い今回は、前回のような喉の激しい痛みはなかったので、いくぶん楽な生活でした。

 

とうとう病院行きを決意

2回目の体調不良も相変わらず、長引く状況。生活に大きな影響ができるほどつらい状況ではないものの、「いつ治るんだろう」という精神的な不安はある感じでした。

病院には、できるだけ行きたくないし、行っても風邪ならあまり意味ないだろうと思っていましたが、さすがにここまで長引いてくると、ちらっと頭をよぎるわけ。

 

「もし風邪じゃなくて、もっとやばい病気だったらどうしよう…?」

 

「風邪は万病の元」とか言うし、何か大きな病気の前兆の可能性もある。そのため、とうとう近くの病院にいくことを決意しました。このとき、2回目の体調悪化から約2週間、最初の体調悪化から数えると約1ヶ月経っていました。

 

アヒルちゃん、近くの内科に行く

平日の午前中に、近くの内科に来院。これまでのアヒルちゃんの症状を先生に説明。

先生の所見では、「おそらく風邪だと思うよ。それが長引いて、一旦治りかけたとき、またぶり返して長引いてる可能性が高い」とのこと。

やっぱり、ただの風邪の疑いが高いわけだ。

ただ、もちろん風邪以外の可能性もあるわけで、

「念のために、血液検査を1回やってみた方がいいかもね。異常がないとは限らないし、異常がなければ風邪の可能性が高いと判断できるから」と言われた。

 

アヒルちゃん的にも、早く原因究明したかったし、風邪の可能性は高くても、とりあえず受けてみることにしました。そのあと、看護師さんに採血してもらって、その日は終了。後日、検査結果を聞くことになりました。

 

どうなるのかは分からないけど、とりあえず血液検査で、ただの風邪の可能性が高いか判断がつけられるのは助かるなと思ったね。

 

血液検査の結果は…?

そして、後日病院に行って検査結果をもらった。その結果がこれ↓

医療関係者でないと、これ見ても何がいいのか悪いのかわからんと思うけど、結果から言うと、「取り立てて大きな問題はなし」ということらしい。

特別な異常を示す数値はなく、血液検査上はいたって健康な状態。それを聞いて、ほっと一安心のアヒルちゃん。

 

……しかし、待てよと。

血液検査で問題ないとしたら、「一体このアヒルちゃんの症状は何なんだ?」と思うわけ。一応、ただの風邪を長引かせてしまった可能性が高くなったけど、絶対とは言い切れない。実際、これまでのアヒルちゃんの人生(人生じゃなくて、アヒル生?)の中で、ここまで風邪を長引かせことはない。

年を取って、回復力が衰えていると言われればそれまでだけど、やはり別の病気の可能性もあるんじゃないかという不安も残る。そう思っていたら先生が、

「ただ、1つ気になるところはあるんですよね」

とのこと。

「ここの数値を見てよ」と指をさされたのがココ↓

「血色素」「ヘマトクリット」という項目。

 

「ここの数値が基準より低くて、貧血の人なんかはこの数字が低いんです。もしかしたら、体内で不正出血があるのかもしれません」とのこと。

 

何!?

と驚くアヒルちゃん。

 

 

どうやら、それぞれの基準範囲は、

血色素13~17
ヘマトクリット40~50

らしい。

アヒルちゃんの場合、それぞれ、「12.9」「37.1」なので、そこまで低くないが、一応基準範囲は下回っている。

 

そして、「正直、今回のかぜや倦怠感に関係あるか分からないけど、確認の意味でも、胃や腸の中を調べた方がいいかもしれません。」と胃カメラと大腸内視鏡検査を薦められたのよ。

 

とにかく早く治したかったし、もし体の中で出血していたら怖いので、とりあえず受けることを即決。早速予約をとって次回受けることになったの。

大腸内視鏡検査はアヒルちゃん、初体験だったんだけど、いろいろな驚きのある体験だった。その話はまた次回!

 

 

スポンサーリンク
おすすめの記事