
「音声入力で、文章を書くのに必要なもの」といえば『マイク』ですね。
「音声入力」は、「キーボード入力」よりも「早く」「簡単」に文章作成ができるので、導入を検討している人も多いと思います。
でも、
など、いろいろ疑問や気になることがあると思います。
そこで、今回の記事では複数のマイクを実際に使って、どんな違いがあるのか実験・比較してみました。
使ったマイクは、次の3つです。
- ゼンハイザー PC8USB(約5000円で購入) ※ヘッドセットタイプ
- DEARING USBマイク(約3000円で購入)
- Yeti nano(約14800円で購入)
実際にやってみると、マイクの種類によって、音声認識力など、だいぶ違いがありました。
また、話す位置、つまりマイクとの距離によっても違いがありました。
それぞれのマイクで書き起こした文章を紹介しながら、その点について詳しく紹介したいと思います。
アヒルちゃんが3つのマイクで、音声入力を試した経緯
はじめにアヒルちゃんが、わざわざ3つのマイクを比較した経緯を紹介しておきたいと思います。
そもそもマイクが必要になったのは、YouTube動画や音声ファイルを撮るわけではなく、音声入力で記事を書きたかったからです。
それまでは、キーボードで記事を書いていましたが、音声入力の方がやはりスピードが速いので、「これは音声入力で文章を書いた方がいい」と判断して、マイクを使うようになりました。
まずはヘッドセットで音声入力
アヒルちゃんはもともとマイクは持っていませんでしたが、ヘッドセットは持ってました。
なので1番最初は、このヘッドセットで音声入力をしていました。
ただ、使ってみるとヘッドセットはいくつか問題があり、次第に、
と思うようになりました。
ヘッドセットの問題点としては、
- コードがあるため、作業中に邪魔になったり、気が散ったりする
- 長時間つけていると、耳を圧迫して痛くなる
などです。
数千円のコンデンサーマイクを試す
そこで、アヒルちゃんはAmazonでマイクを物色します。
正直マイクはピンキリで、安いものなら千円くらい、高いものだと数万円するものまであり、どれを買えばいいのか悩みました。
でも、アヒルちゃんの場合は、歌を歌ったり、録音したものを一般に公開したりするわけではありません。
単に文章を作るだけですので、
と思いました。
もともと持っていたヘッドセットでも誤字脱字は少なく、問題なく使えたので、
と考え、数千円のコンデンサーマイク(「DEARING USBマイク」)を購入しました。
で、実際にDEARING USBマイクを使ってみたんですが、
ヘッドセットで話した時よりも誤字脱字が多く、また、話してる内容を全然認識せず、まったく書き起こしされない場合もありました。
高性能マイクを買い直す
そこで、
と思い、もっと高性能なマイクを買うことに。
そこで購入したのが、先日レビュー記事を書いたBlueが出している「Yeti nano」です。
こういった経緯で、Yeti nano、DEARING USBマイク、ヘッドセットという3つのマイクを比較することになったわけです。
そして、Yeti nanoで音声入力してみると、同じセリフを喋ったのにも関わらず、DEARING USBマイクとかなり違ったんですねー。
これから詳しく紹介したいと思います。
【3つのマイク比較】音声入力で正確な文章を書けるのは?
それでは、マイクごとにどれくらい違うか、実際にそれぞれのマイクで書き起こした文章をお見せします。
使ったマイクは、次の3つです。
文章 1 - マイクとの距離ゼロ
まずはじめに、下記の文章で実験しました。
YetiはBlueが出している人気のマイクシリーズで、ユーチューバーでも使っている方が多いマイクです。
今日は、Blueから発売されている高性能マイクYeti nanoのレビューをします。
YetiはBlueが出している人気のマイクシリーズで、ユーチューバーでも使っている方が多いマイクです。
※同じ文章を2回繰り返していいました。
上記の元原稿をそれぞれのマイクで音声入力したところ、下記のように書き起こしがされました。
ちなみに、3つともマイクとの距離は数cm(ほぼゼロ)のところで話しています。
DEARING USBマイク(距離ゼロ)
今日は、ブルーから発売されている高性能マイク Yeti などのレビューをします。
Yeti nano(距離ゼロ)
今日は、ブルーから発売されている高性能マイク Yeti などのレビューをします。
ゼンハイザー PC8 USB ※ヘッドセット
今日は、ブルーから発売されている高性能マイク Yeti などのレビューをします。
見てのとおり、マイクごとの性能差なしっ!
しかも精度も高く、ミスは「nano」を「など」と変換しているだけ。
マイクとの距離がない場合は、音声認識能力も差が出なかったんですね。
最初にDEARING USBマイクを買った時は、距離がない状態では試していなかったので、これはちょっとびっくりしました。
と思いました。
また、「Blue」が「ブルー」とカタカナ表記になるのは仕方ありませんが、「Yeti」がそのまま英語で「Yeti」と書き起こしされたのは、ちょっと驚きました。
文章 1 - マイクとの距離20cm
次に、マイクと話す距離を約20cmにして試してみました。
※ヘッドセットは、離して使えませんので、今回省いています。
DEARING USBマイク(距離20cm)
YetiはBlueが出している人気のマイクシリーズで、ユーチューバーでも使っている方が多いマイクです。
Yeti nano(距離20cm)
今日は、ブルーから発売されている高性能マイク Yeti などのレビューをします。
「どうでしょう?
だいぶ違いますよね。」
DEARING USBマイクの場合、誤字(赤ライン部分)はもちろんですが、そもそも脱字(薄文字部分)が多く、一部しか音声を拾っていません。
文章 2 - マイクとの距離30cm
続いては、文章を変えて、下記の原稿で実験しました。
まず、chromeでGoogleドキュメントを開きます。
続いて、マイクをセッティングして、音声入力ができる状態にします。
そして、Googleドキュメントの「ツール」内にある「音声入力」コマンドをクリックしてください。
すると、マイクマークが表示されます。
このマークをクリックすると、音声入力が開始となり、話した内容がGoogleドキュメント上に書き起こしされていきます。
多少の誤字脱字はありますが、なかなか精度は高く、同じ発音の単語も文脈に合わせて適切な言葉を選んでくれます。
効率化という面では効果はかなりあると思いますので、一度試してみてください。
今回は、マイクから30cm離れた位置で話しました。
環境にもよりますが、通常使う場合の状態に近い距離だと思います。
アヒルちゃんも、記事を書くときは通常これくらいの距離で使っています。
DEARING USBマイク(距離30cm)
Yeti nano(距離30cm)
意外にも、DEARING USBマイクは、「文章 1 -距離20cm」よりも今回の「文章 2 - マイクとの距離30cm」の方が、精度がよかったですね。
文章によっても結構違うんですね。
ただ、Yeti nanoと比べると、かなり音声変換ミスや誤字脱字があります。
そして、今回のYeti nanoはパーフェクト!!
一応、同じ文章をヘッドセットでもやりましたので、参考にしてください。
※マイクまでの距離は口元なので、ほぼありません。
ゼンハイザー PC8 USB ※ヘッドセット
Yeti nanoと同じくパーフェクトでした。
3つのマイクの比較実験を終えて
実験の結果、音声入力でマイクを使う場合、安いマイクと高性能なマイクの差は、マイクとの距離が数十cmある時の音声認識能力にあると思いました。
実際、マイクの前まで顔を持っていき、距離がない状態で喋れば、どちらのマイクも精度はあまり変わりありませんでした。
ただ、普通に使う場合、どうしてもマイクとの距離は数十cm離れてしまいますし、マイクの前まで顔を持ってきて話すというのは、どう考えても現実的ではありません。
特に、わざわざ音声入力で文章を打つ場合は、ある程度長い文章になるので、その長い文章を作る間、ずっとマイクに顔を近づけるのはかなり面倒です。
そう考えるとやはり、安物で性能の低いマイクを買ってしまうよりは、ある程度高性能なマイクが良いと感じました。
他のレビュワーさんも言っていますが、Yetiシリーズのマイクは、かなり小さな音でもしっかり音を拾ってくれる集音能力があるので、話した内容も正確に認識してくれるようです。
まとめ
音声入力で文章を書くときのマイク選びは、次のポイントが大事。
- 距離が離れると、安いマイクはどうしても音声認識能力が落ちる。
- どうしても安いマイクを使うなら、口元にマイクを持ってくる。
- 通常通り使うなら、やはりYeti nanoなど、ある程度性能のよいマイクを選ぶ。
今回使ったマイクはこちら。