エイズとは? HIVとは? 検査を受けた体験談を紹介(慢性上咽頭炎治療記Part5)

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今日はHIV検査を実際に受けたアヒルちゃんが、エイズ・HIVのことについてわかりやすく解説します。

  • 「HIV」に感染すると、どんな症状になるの?
  • 「エイズ」を発症すると、もう助からないの?
  • 「HIV」検査って、どうやるの? 周りに知られずに受けられるの?
  • 「HIV」と「エイズ」って、何が違うの?

など、エイズ・HIVに関する基本的な疑問から、エイズ検査の流れなど詳しく紹介します。

 

ちなみに、アヒルちゃんがHIV検査を受けるきっかけについては、こちらの記事をご覧ください。

 

エイズとは? HIVとは?

まずはじめに「エイズ」「HIV」について、説明しておくね。
よくごっちゃになって、正確にわかっていない人も多いと思うので(じつはアヒルちゃんもよくわかっていなかった)

HIV

正式名称は、「Human Immunodeficiency Virus(ヒト免疫不全ウイルス)」と言って、ウイルスの一種。人の体を守る免疫システムを壊すウイルスだ。

人間の免疫システムは、Tリンパ球やマクロファージ(CD4陽性細胞)などが担当しているが、それらを時間をかけながら破壊していく。

破壊されていくと、免疫システムが働かなくなるので、悪い細菌やウイルスなどに感染しやすくなり、病気になりやすくなります。ちょっとした風邪でも、長引いて治りが遅くなります。

このウイルスに感染した人を「HIV感染者」といいます。

エイズ

正式名称は、「Acquired Immuno-Deficiency Syndrome(後天性免疫不全症候群)」と言い、英語の頭文字を取って「AIDS(エイズ)」と言われています。

HIVに感染すると、病気になりやすくなりますが、免疫システムがほぼ働かなくなると、どんどん重い病気を発症していきます。そして、その中でも代表的な疾患が23個あり、その病気を発症した状態を「エイズ」と言います。

エイズを発症した人を「エイズ患者」といいます。

 

要するには、

  • 「HIV」は、病気を引き起こすウイルス
  • 「エイズ」は、病気の名前

ということになります。

 

エイズになるまでの流れ

HIVに感染しただけでは、エイズにはなりません。
感染しているだけの時は「潜伏期」とも呼ばれ、普通に生活していても、自分が感染していることに気がつかないことが多い状態です。

しかし、この潜伏期にHIVは体の中にある免疫システムをゆっくりと破壊していきます。そのため徐々に病気にかかりやすくなります。そして、指定されている疾患を発症した時点でエイズになったと診断されます

この潜伏期の期間は人によって異なりますが、5~15年間とも言われています。

エイズを発症してしまうと、免疫システムはほぼ崩壊状態で、体にも様々な支障が発生します。日常生活は困難で、死亡率も格段に上がります(エイズ発症前のHIV感染の状態であれば、薬の服用等で普通どおりの生活も可能です)。

 

そのため、HIV感染した場合、エイズ発症前にいかに早く適切な処置を取るかが重要です。しかし、潜伏期は徐々に体調が悪くなるものの、はっきり感染していると分かる症状にはなりません。

そのため、なかなか気づかず、「感染に気づいたときはすでにエイズになっていた」という人も珍しくないんです。このようにHIV感染に気づかず、エイズ発症してしまうとことを「いきなりエイズ」と呼んだりしています。

 

HIV検査はどうやってやるの?

次にHIV検査について説明します。HIVでは血液を採取して調べますが、じつは、一次検査、二次検査と2段階に分かれています。

一次検査(スクリーニング検査)

この検査の特徴は、ザックリと陽性(HIV感染している)か陰性(HIVしていない)かを確認するための検査です。検査結果の精度は高くありませんが、検査結果もすぐに分かり、即日検査とも言われています。

ただ、「精度が高くない」と言っても、「陽性(HIV感染している)」の人を「陰性」と判定してしまっては意味がありませんし、大問題です。
「陰性」と思い込んで、他の方にHIVを移してしまう可能性も出てきますし、本人もいきなりエイズになってしまう恐れがあります。

そのため、「少しでも陽性(HIV感染している)の可能性がある場合、は『陽性』と判定する」という検査になっています。つまり、「100%陰性だと確信できない患者はすべて『陽性』と判定する」わけです。

したがって、一次検査(スクリーニング検査)で陽性と判定されても、必ずしもHIVに感染しているわけではないのです。一方、陰性と判定された人は100%感染していないと言えます。

そして、この一次検査で「陽性」と判定された人のみが、次の二次検査に進みます。

二次検査(確認検査)

二次検査と言っても、一次検査の際に採取した血液を使って行うため、検査を受けた本人が改めて血液を取られることはありません。

二次検査では、より詳細な検査を行い、一次検査で陽性と判定された人が「本当に陽性かどうか?」を調べます。精密な検査を行うため、通常検査結果がわかるまで1週間ほどかかります。

そして、ここで「陽性」反応が出た場合、HIVに感染していると正式に認定されます。もし「陰性」と判定されれば、一次検査で陽性と判定されていても、HIVには感染していないわけです。

以上がHIV検査の流れです。

 

この説明を聞くと、なぜ最初から正確性の高い二次検査を行わないのかと思われるかもしれません。
しかし、二次検査は時間がかかりますし、また調査も精密に行うため病院側のコストもかかります。
そのため、もし検査を受ける人全員に二次検査を行うと、時間的にもコスト的にも無理が出てきてしまうのです。

せっかく検査を受けようと思っても、検査を受けるまで何ヶ月も待たなければいけなかったり、検査代が何万円もしたりしたら、「やっぱり受けるの止めた」と思う人も出てきてしまいます。

それを防ぎ、より多くの方に気軽に検査を受けてもらうため、まずは一次検査で確実に陰性の人を排除するという方法が取られているのです。

 

どこでHIV検査を受けられる?


続いて、HIV検査が受けられる場所について。いきなりエイズにならないためにも、少しでもあやしいと思ったら、早めにHIV検査を受けることが大事です。

検査は、

  • 一般の病院
  • 各自治体の保健所

で受けられます。
それぞれの違いについて説明します。

一般の病院

有料でだいたい5000円~6000円くらいで受けられると思います。通常保険は効きません。

ただし,症状によっては、保険が効く場合もあるため、お医者さんに確認してみましょう。検査の必要性があると診断されば保険が適用されるようです。

一般的に即日結果が分かります。ただし、一次検査で陽性判定が出た場合は、二次検査に入るため、1週間ほど時間がかかります。

各自治体の保健所

じつは市区町村の保健所でもHIV検査が受けられます。しかも、無料。

ただ、保健所の場合、即日結果がわからないことが多いです。一次検査で陰性と判定されていも、結果の報告は1週間後となっているところが多いみたいです。

もちろん、即日結果を告知している自治体もあるので、早く結果を知りたい人は調べて受けていただくといいと思います(HIVは自分が住んでいる自治体でなくても受けられます)。

また、保健所の場合は、毎日検査を行っているわけではなく、だいたい週1回、決まった時間に行われることがほとんどです。

ですので、その日時に合わせて受けなければなりません。しかも平日の午前中が多いので、普通のサラリーマン、OLさんはなかなか受けにくいかもしれませんね。

 

以上がエイズやHIV、そしてその検査に関する説明です。

ちょっと長くなってしまったので、次回いよいよアヒルちゃんが受けたHIV検査の話をするね。

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