エイズ?! 保健所でHIV検査を受けてみた。結果は陽性? 陰性? (慢性上咽頭炎治療記Part6)

 

今回はアヒルちゃんが受けたHIV検査について、体験談を交えて、詳しく解説します。

ちなみに「エイズ」「HIV」について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください

 

アヒルちゃんがHIV検査を受けるきっかけについては、こちらの記事をご覧ください。

 

どこで検査を受けるか?

HIV検査を受ける決心をしたアヒルちゃん。まずはどこで検査を受けるか、考えることにした。

HIV検査を受けるには基本的に

  • 一般の病院
  • 各自治体の保健所

のどちらかになる。

細かい違いはいろいろあるけど、基本的に

 一般の病院保健所
料金有料無料
検査結果当日に分かる当日のところもあるが1週間後のところもある
検査日時診療時間内なら、基本的にいつでもOK週1回、特定の時間のみということが多い

となっています。

当たり前だけど、どちらで受けても検査の精度は同じだし、どちらも匿名で受けられる。

病院の方がキレイなところで、リラックスして受けられそうな気がしたけど、アヒルちゃんにとっては重視するポイントでもないし、平日に時間が取れるので、今回は無料で受けられる保健所を選択することにした。

 

さて、次はどこの保健所で検査を受けるか? を決めることに。保健所で受けるとなると、住民票のあるところでしか受けられないかと思ったが、そんなことはなく、自分の居住地や勤務地以外でも受けられるらしい(匿名で受けるので、そもそも居住地などを知らせることはないんだけどね)

 

早速調べると、候補として次の2つの保健所が出てきた。

A保健所即日、結果が分かる。家から30分くらいの距離。
B保健所1週間後に結果が分かる。家から20分くらいの距離。

 

どちらも火曜日の午前中にだけ検査が受けられるところで、家からの距離もほとんど変わらない。大きな違いは検査結果がいつ分かるか。前回の記事でも書いた通り、HIV検査は検査内容が2段階に分かれている。即日検査の場合は、1段階目で感染していないことが分かれば、すぐに結果を教えてくれる。即日検査に対応していないところは、1段階目で感染していないと判明しても、結果を教えてくれるのは1週間後になる。

通常で考えれば、早く検査結果が分かる方がいいので、当然A保健所の方がいいわけだ。ところが、HIVに感染している可能性が高いと思っている場合、そう思わなかったりするんだよね。

 

検査結果は即日ではなく、1週間後の方がいい!?

どういうことかというと、即日検査に対応しているところですぐに結果がわかるのは、HIVに感染していない(陰性)場合のみ。感染(陽性)の疑いがある場合は2段階目の検査に入るため、結局、最終結果がわかるのは1週間後になる。つまり、陽性の人が検査を受けた場合は、即日検査を行っているA保健所だろうが、即日検査を行っていないB保健所だろうが、結果が確定するのは1週間後なのだ。

しかも、想像してみて。HIVに感染している(陽性)の人が、A保健所で検査を受けた場合、「陽性の疑いがあるため、より精密な検査を行います(2段階目の検査)。ですので、結果が分かるのは1週間後です」と言われる。

この1週間、めっちゃ辛くないですか?

 

「疑いがある」と言われる段階で、通常よりもHIV感染している確率はさらに高くなっている。

でも確定ではない。

その状態で1週間待たなければならない。正直かなり精神的につらいと思う。

 

それなら、まだ何も言われず1週間待った方が精神的に楽なはず。HIVに感染している確率が高いと思っているアヒルちゃんにとってはそう思ってしまうのだ。

 

そのため、ビビリなアヒルちゃんは結局B保健所で検査を受けることに決めました。陽性の場合、どのみち1週間後にならないと確定しないなら、下手に不安を煽られるよりマシだと思ったのよ。

 

保健所でHIV検査を受ける

B保健所で検査を受けると決めたアヒルちゃんは、早速次の検査日である翌火曜日に行きました。検査は匿名なので、当然予約とかも必要なく、時間までに保健所内の所定の場所に行けばOK。

B保健所でHIV検査を行っているのは、1階の建物奥にある会議室っぽい部屋だった。目立つように「HIV検査」という案内があるわけでなかったので、一瞬場所がわかりにくかったが、部屋の前に受付があり、アヒルちゃんも受付を済ませることができた。

受付では、名前などの個人情報を聞かれることもなく、HIV検査を受けるという確認を求められた。(クラミジアの検査も一緒にできるらしいので、それも受けるかどうか聞かれた)。それから申込書と番号札を渡された。アヒルちゃんは31番。

 

 

ちなみに、待合室は廊下になっていて、他の受検者もいて、若干気まずい。この日いたのは、10人前後だった。男女比は少し女性が多く、年齢はやはり20~40代くらいの人がほとんどだった。

 

結構緊張していたので、どのくらいの時間待ったのかはっきり覚えていないけど、たぶん15~20分くらいだったと思う。

「31番の方、お入りください」

と番号で呼ばれ、アヒルちゃん入室。

部屋の中はさらに小さいブースのように小分けになっており、その中の1つのブースに案内された。ブースの広さは2畳くらい。事務机と椅子が入り、あまり検査をする部屋という感じではない。

 

そして担当のナースなのかよくわからない人に、検査について簡単に説明を受け、採血されること。採血は普通の血液検査のときとまったく一緒。腕まくって、血管の部分に針指して、採取されました。

そして、採血が終わると検査終了。

 

検査結果について衝撃の事実

受けるまで、結構ドキドキしたが、これでようやくすべて終わり、あとは1週間後の検査結果を聞くだけで、完了だ。

……

…………

……………………と思ったら、ここで担当者の方から衝撃の事実を言われる。

 

「通常ですと、1週間後に検査結果が出るのですが、来週の火曜日は祝日なので、検査結果は2週間後になります。

 

 

 

マジっ!?

 

ただでさえ、早く結果を知りたいのに、2週間後!(涙)

本気で泣きそうになるアヒルちゃん。と言っても、どうすることもできず、従うしかない。結局そのまま家路に着きましたよ。

ただ、来週にはすべてがハッキリするというつもりでいたため、かなりショックでした。

こんなことなら、「即日検査をやっているA保健所にすればよかったかなー」と思ったりもしたけど、A保健所も検査日は同じ火曜日なので、

「陽性の疑いがあり、2段階目の検査に入ります。来週は休みなので正確な検査結果は2週間後に分かります」と言われるかもしれないので、B保険所でまだよかったかもしれない。

 

保健所のHIV検査でもらったもの

ちなみに、検査を受けたとき、こんなものをもらいました。

  • 小冊子
  • マスク
  • 蛍光ペン
  • ティッシュ

無料で検査してもらった上に、こんなものまで。エイズ感染の恐怖に怯えながらも、ありがたいなとーほっこりしました。

 

2週間後、検査結果を聞きに再び保健所へ

前回の検査から2週間が経ち、いよいよ検査結果を聞く日になった。保健所は基本的に週1回特定の日しか、HIV検査を実施していないので、この日を逃すと結果を確認するのに、また1週間待たないといけない。

アヒルちゃんはきっちりスケジュールを空けて行ってきました。

 

うちからバスに乗って、保健所へ。検査結果を聞くところは前回と同じく検査を行ったところでやるみたい。2週間前にも来たところなので、モノ忘れの激しいアヒルちゃんもさすがに迷わず到着。

前回もらった控えを受付に渡し、検査結果を聞きに来たことを伝える。この日も検査を行っていて、前回同様、受付前には何人か検査待ちの人がいた。

しばらくして、中に呼ばれて、入るアヒルちゃん。このときのアヒルちゃんは何を考えていたかというと、結果はもちろんのこと。陽性の場合、「まずどのようなことをして、どのように暮らしていけばいいか?」など、HIV感染者としての生活について確認しなければということだった。

当然、今までと同じように生活はできないだろうし、エイズを発症させないように注意しなければいけないこともある。またセックスについても、どうすればいいのか、専門の人から直接聞かなければならないと思っていた。

さらに、親や友だちなどどこまでの関係の人に、このことを伝えるべきなのか、また一般的に他の感染者はどうしているのかなども聞いてみたかった。

 

検査結果の確認前で、HIVに感染しているかわからない状態なのに、なぜこんなことを考えていたかというと、アヒルちゃんの場合、やはり実際に倦怠感などの原因不明の症状が出ており、陽性の確率が高いと思っていたことが第一の理由だ。

実際、自分はHIV感染している可能性の方が高いと思ったから、早めに治療しなければと検査を受けたわけだし。

なので、このときも検査結果が気になるのはもちろんだったが、それ以上に先のことを考えていた状態だった。

 

担当者から検査結果を伝えられる

中に入ると、前回と同じく小さなブースに区切られていて、その中の1つに案内された。そして担当者はアヒルちゃんに「どうぞお座りください」と言いながら、アヒルちゃんに背を向け、検査結果らしき資料をファイルから取り出し、確認している。

「いよいよ、これから結果が伝えられるんだ」とドキドキしながらも、まずは椅子に座り、1回落ち着こうとした矢先、その担当者は背を向けたまま、さらっと言葉を発した。

 

 

 

 

「陰性ですね」

 

 

 

 

 

 

あまりにもあっさり言われたので、アヒルちゃん、一瞬何が起こったの理解できず。とりあえず、パニックなりながら椅子に座ったの。

そしたら、その担当者はこちらを向き、検査結果の容姿をこちらに見せて「HIV、クラミジアともに感染はしていません。問題ありませんね」と言った。

ここで、ようやく状況がハッキリと理解できたアヒルちゃん。アヒルちゃんのイメージ的に、もっと前フリというか、ちゃんと椅子に座り、お互い向き合い、丁寧に結果を伝えてくれると思っていたが、めっちゃあっさり伝えられたので、本当に拍子抜けした。

 

まー、担当者にとっては何人もいる中の1人で、毎週やっていることなので、あくまで業務の一環的な扱いなんだろうけど、ちょっとびっくりした。もちろん陽性だったら、もう少し丁寧なんだろうけどね。

 

改めて、検査結果の用紙をじっくり見たが、本当に陰性になっている(感染していない)。陽性の可能性の方が高いと思い込んでいたアヒルちゃんにとっては、結果についても拍子抜けというかビックリだった。

※「HIV」「クラミジア」どちらも「陰性」に丸がついている(感染していない)

 

倦怠感の原因が、結局わからず、また振り出しには戻ってしまったが、正直陰性だったことは嬉しかった。一度は本気で覚悟していたので、本当にビックリしたが、嬉しくて家への帰りはボーッとしながら帰っていた。

 

 

今回、検査結果は陰性だったけど、エイズのことを考えるいい機会だと思った。昔エイズが流行したころは世界中大騒ぎだったけど、いつの間にかその騒ぎも落ち着いて、自分もどこかしら人ごとのような感覚になっていた。感染力が弱いと言っても、一旦感染してしまったら、一生向き合っていかなければならず、生活上いろいろな支障が出てくる。

そういった意味でも、常にエイズの危険性は考えながら、生きていかないとマズイと改めて思った。特に日本は先進国で唯一感染者が増加している国なので、みなさんも気をつけてね。

 

 

 

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