AddQuicktagといえば、記事作成でタグやショートコードを簡単に入力できるプラグインです。
WordPressユーザーに大変人気があり、多くの方が利用していると思います。
タグを一度、AddQuicktagで登録してしまえば、後は記事作成の際、ボタン一つでタグやショートコードを入力でき、おしゃれな装飾ができるので、かなり便利です。
ただ、唯一とも言えるデメリットもあります。
それは、複数のタグを登録するとき、まとめて1回で登録することができないということです。
登録したいタグが2つ以上ある場合、1つずつ設定をしないといけないのです。
複数のタグを一括で登録ができるので、作業時間がグッと短縮される方法です。
「AddQuicktag」とはどんなプラグインなの?
はじめに、「AddQuicktag」について簡単に説明をしたいと思います。
有名なプラグインなので、WordPressを使っている多くの方はご存知かと思いますが、
という方もいらっしゃると思いますので、ここで簡単に説明をします。
すでによく知っている方は、ここは飛ばしていただいて大丈夫です。
AddQuicktagは、WordPressのプラグインです。
WordPressで文章を装飾する時、HTMLタグやショートコードを設定しますが、このHTMLタグなどを、ワンクリックで設定できるプラグインです。
単に「太字にする」だけ、「文字の色を変える」だけなど、シンプルな装飾だったら、AddQuicktagを使わなくても、WordPressにあるボタンですぐに装飾ができます。
しかし、「太字にして、文字の色を変えて、なおかつ文字のサイズを大きくする」など、複数の装飾をしたい(HTMLタグをつけたい)場合は、一個一個設定をしていかないとできません。
例えば、ある文章を「太字にして、文字のサイズを18ポイントにして、文字の色を赤にしたい」場合で考えます。
その場合、装飾したい部分を選択してから、
- 「太字」ボタンを押す
- 「文字サイズ」の変更ボタンで、「18ポイント」を選択する
- 「文字色ボタン」で、「赤」を選択する
という3つの作業が必要になります。
また、テンプレートによっては、会話調や囲い枠など、おしゃれな装飾がありますが、こういった装飾は、色やデザインなど細かい設定をしないといけない場合があり、結構手間がかかります。
しかし、AddQuicktagを使えば、こういったことがワンクリックで設定できるようになります。
例えば、AddQuicktagの設定画面で、はじめに「重要」というボタン名で、
- 太字
- 文字サイズは18ピクセル
- 文字の色は赤
となるタグを登録しておきます。
そして、WordPressで記事を書いている時に、強調したい部分があれば、この「重要」と名前の付いたボタンを選択するだけで、「太字」で「文字サイズ18ピクセル」で「文字の色が赤色」に装飾されます。
従来は3回の設定が必要だった装飾が、たった1回の設定でいいわけです。
そのため、よく使う装飾はこのAddQuicktagに登録しておけば、かなりの時間短縮になるわけです。
「AddQuicktag」の唯一のデメリット
こんな便利なAddQuicktagですが、唯一とも言えるデメリットがあります。
それは、最初にAddQuicktagにタグやショートコードを登録するとき、一つずつしか登録できないということです。
例えばですが、下記の装飾をしたい場合で考えてみましょう。
- 「太字」「文字サイズ16ポイント」
- 「太字」「文字サイズ18ポイント」
- 「太字」「文字サイズ20ポイント」
- 「太字」「文字サイズ22ポイント」
この場合、4つのタグを登録しなくてはいけませんが、AddQuicktagの設定画面には、入力エリアが1つ分しかありません。
そのため、4つのタグを登録したい場合は、まず1つ目のタグ(「太字」「文字サイズ16ポイント」)を登録をして保存。
そして保存が完了した後に、また2つ目のタグを登録し、保存。
そしてまた3つ目のタグを登録して、保存をする。
最後も同じように、4つ目のタグを登録して保存をする。
このように、複数のタグを登録する場合も、一つずつ登録をしないといけないわけです。
入力エリアが複数あれば、まとめてタグを登録して、最後に保存をすればいいだけですが、それが出来ないわけです。
1つ、2つのタグを登録するだけなら、大した手間ではありませんが、5、6個以上登録するとなると、この仕様は結構手間に感じます。
「AddQuicktag」でタグを一括登録する方法
そこで、今回アヒルちゃんがご紹介したいのが、AddQuicktagでタグをまとめて一括登録する方法です。
厳密にいうと、今回の方法は「入力エリアを一括して増やす方法」です。
通常は1つしか表示されない入力エリアを複数表示させます。
複数表示させれば、あとは通常どおり登録したいタグを入力していきます。
そして、最後に1回だけ保存すればので、結構時間短縮になります。
入力エリアを一括して増やす手順
手順は次のとおりになります。
「エクスポートファイルのダウンロード」で、現在の設定内容をダウンロードする。
ファイルは、デスクトップなど適当な場所に保存する。
ダウンロードしたエクスポートファイルをコピーして、そのファイルをテキストエディタ(メモ帳など)で開く。
下記文字列をコピーする。
{"text":"","dashicon":"","title":"","start":"","end":"","access":"","order":0,"visual":1,"post":1,"page":1,"attachment":0,"comment":0,"edit-comments":0,"widgets":0,"lp":0},
テキストエディタの下記部分に、3でコピーした文字列を貼り付ける。
貼り付けるのは、下記画像にある冒頭の赤矢印の部分。「[」と「{」の間です。
3の文字列が、AddQuicktagで表示される入力エリア1つ分になります。
ですので、登録したいタグの数だけ、貼り付けてください。
5つのタグを登録したい場合は、5回上記の文字列を貼り付けてください。
編集が完了したらファイルを保存し、そのファイルをアップロードする。
ファイルは、「ファイルのアップロード・インポート」から行います。
アップロードすると、さきほど追加したタグが表示される。
通常通り、入力エリアに登録したいタグを設定していき、最後に「変更を保存」をクリックすればOKです。
また元ファイルをコピーし直して、再度設定してみてください。
応用編~さらに時間短縮をする方法
なお、増やしたいタグが、元々あるタグと似ているものであれば、上記の3の文字列ではなく、その元々あるタグ部分をコピーして貼り付けると、更に時間短縮が図れます。
例えば、元々「太字」「文字サイズ16ポイント」の装飾タグが登録してあったとします。
そして、追加で下記のタグを登録したいとします。
- 「太字」「文字サイズ18ポイント」
- 「太字」「文字サイズ20ポイント」
- 「太字」「文字サイズ22ポイント」
この場合は、上記の3の文字列ではなく「太字」「文字サイズ16ポイント」のタグ部分をコピーして、貼り付けてしまった方が時間が短縮できます。
なぜかと言うと、ボタンのラベル名や開始タグ、そして終了タグもほとんど似ているため、一部を修正するだけで済むからです。
手順としては、エクスポートファイルを開き、元々ある「太字」「文字サイズ16ポイント」のタグ部分をコピーします。
そして、コピーした「太字」「文字サイズ16ポイント」のタグの部分を2個分追加すると、こうなります。
上記の修正後、ファイルをアップロードして、違う部分だけ編集すればいいわけです。
ボタン名や開始タグ、終了タグなど、似ている部分が多いので、1から入力するよりもかなり楽だと思います。
もちろん、上記の例で挙げた文字のサイズだけでなく、文字の色を変えるなどの場合も同じですね。
あと、アヒルちゃんの場合は、会話調の装飾タグを設定する時も、この方法を使いました。
会話調の装飾はAddQuicktagにぴったりで、設定されている方も多いと思います。
その中でも、顔の表情によって、複数のタグを登録している方もいると思います。
笑顔バージョン、泣き顔バージョン、怒り顔バージョンなどですね。
そういった場合も、元となるタグを一つ登録しておいて、後はJSONファイルの方で、そのタグをコピペしていけばいいので、手間はかなり省けます。
まとめ
以上が、AddQuicktagでタグを一括登録する時短テクニックです。
アヒルちゃんは、新しいブログを作るためにこの方法を使ったりしています。
新しいブログを作るときは、登録するタグの数が多いので、だいぶ時間短縮が図れています。
あなたもぜひ活用してみてください。
今回の方法は、AddQuicktag(バージョン2.5.3)、WordPress(バージョン5.0.3)で動作確認した方法です。
バージョンが変わると、今回の方法が使えない場合がありますので、ご注意ください。