『アトピーなんか飛んで行け!―アトピー克服実践マニュアル』(アトピーなんか飛んで行け!の会)の感想

 

今日は、『アトピーなんか飛んで行け!―アトピー克服実践マニュアル』という本のレビュー、感想を紹介しますね。

 

「アトピーなんか飛んで行け!の会」というところが発行をしていて、結構古くから活動していているので知っている方もいるかもしれない。

ここの会は、薬などの対処療法ではなく、食事を変えて、身体の中から体質改善を図る方針を取っている。

 

アヒルちゃん
「まさに、いまのアヒルちゃんが目指す方向と同じで、読む前から期待はしていたんだけど、読んでみて、やっぱりよかった!!」

早速、詳しく紹介していこう。

 

 

構成は?

基礎編 アトピーをもっと知ろう!

  • 1 アトピー性皮膚炎の正体は何?
  • 2 アトピー性皮膚炎と食生活の深い関係
  • 3 ステロイド剤の正体は何?
  • 4 生活習慣も大切

 

実践編 アトピーなんか飛んで行け!

  • 5 飛んで行け! 食のらくらくクッキング
  • 6 さぁ、はじめよう食事改善!
  • 7 スキンケア
  • 8 アトピーはいつ飛んで行くの?
  • 9 こんな時はどうする?
  • 10 Q&A集

 

 

感想・レビュー

 食事とアトピーというと、特定の食べ物にアレルギー反応があり、アトピーが出るという話がよくあるよね。

 

ただ、この書籍の中では、食事が関係していると言っても、アトピーの原因はアレルギー反応ではなく、「栄養過多」と主張している。

食事の摂りすぎで、身体がその消化、処理をしきれず、それがアトピーして身体の表面に出てきてしまっているという考え方(「アトピーなんか飛んで行け!の会」では「オーバーフローモデル」と呼ばれている)。

 

アレルギー反応ではなく、栄養過多

つまり、消化、処理できるくらいの量なら、アトピーは出ないということ。

アレルギー反応でアトピーで出るなら、少量、摂取しただけでも症状が出るけど、アトピーって、アレルギーがあるとされる食べ物を食べても、症状が出たり、出なかったりするし、「栄養過多」が原因という考え方にはかなり納得できるんだよね。

 

アヒルちゃん

「実際、アヒルちゃんもアレルギー反応という考え方には以前から懐疑的で、食べ過ぎが関係しているんじゃないかというのは、なんとなく感じていた。」

 

 

『自分の力でアトピーが消えた!』など、栄養過多等で、消化・排泄しきれなかったものが身体の表面に出てきていると主張されている方も多いしね。

「食べ過ぎ、偏食、公害、ストレス、食品添加物などにより、(中略) 尿、便、生理の通常の排泄がうまく行えなくなります。(中略) 皮膚はからだの中の汚れたいらないものをアトピーとして出そうとしているのです」
『自分の力でアトピーが消えた!』5ページ

 

栄養素ごとに原因を切り分け

ただ、『アトピーなんか飛んで行け!―アトピー克服実践マニュアル』では、ストレス等で消化機能が弱っていることも原因の1つとしつつも、栄養の摂りすぎがメインの原因なので、食事のコントロールが一番大事と説いている。

また、他の書籍などと違って特徴的なのが、症状の出る栄養分を明確に次の4つに分けているところ。

 

「アトピーなんか飛んで行けのオーバーフローモデル」

  • たんぱく質
  • 動物性脂肪
  • 植物油
  • 糖質

※それぞれの栄養素ごとに、表に出る症状も違うと名言している。

 

そして、それぞれに応じた対策法も、キッチリ紹介していて、おすすめの献立なども豊富に載っている。

 

アトピーが出る理由を食べ過ぎやからだの機能低下で不要なものの排出がうまくいっていないためと書かれている本は多いけど、ここまで、明確に原因の切り分けをしている本はめずらしいと思う。

そのおかげで、うまく調整すれば、今まで食べられないと思っていたものも食べることができる。

たとえば動物性油脂の摂取が多すぎてアトピーが出ている場合、当然鶏肉、豚肉、牛肉などの肉類は控えめにしなければいけないけど、油脂が問題なので、油分の少ないささみなどであれば、多少食べても問題がないとかね。

 

意外に気をつけないといけないのは、植物油だと思う。

植物油ってどちらかと言うと、健康的なイメージじゃないですか?

 

でも、これも摂りすぎて、アトピーとして排出されている場合があるらしい。

ちなみにこればオメガ3とかオメガ6とか関係無しに摂りすぎはよくない。

 

また、植物油の場合は摂らな過ぎもよくない。

皮膚の保湿能力が低下して、肌荒れが悪化するようだ。

なので、ちょうどいい摂取量を把握しないとダメだって……。

 

気になるポイント

 全体的にみても、とてもよいことが書かれている書籍だと思いました。

他の本にはない独自性のある記述もあるし、ただ役に立つ情報を寄せ集めただけの本じゃーない。

ただ、難点というか、気になるポイントもあったのね。

 

まず、なんと言っても、本の中で主張している「栄養素の摂りすぎがアトピーの原因」が、本当に正しいか確証がないということ。

あくまで著者の長年の経験や限られた実践者による結果(と言っても何年も運営されているので、それなりに実践者も多いみたいだけど)から予想された根拠なんですよねー。

専門機関による臨床実験とか、科学的エビデンスに基づいた理論ではないので、ここは注意かな。

 

ただ、アトピーって、現在原因自体、ハッキリ特定されているわけではないので、他の理論や治療法でも同じことが言えます。

100%確実な方法はないということ。

実際、人によって原因が違う可能性も高いし、この治療法が合う人もいれば、合わない人もいると思う。

 

でも、アヒルちゃん的には、自分がこれまで考えてきた理論にとても近い考え方だし、ある程度納得できる部分も多いので、従来の食事療法にプラスして、この「アトピーなんか飛んで行け オーバーフローモデル」の考え方も取り入れていくつもりです。

 

もちろん、なんか変化があったら、このブログでも紹介していきます。

 

 

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