部下を上手に育てるためにはスケジュールの共有が肝

 

部下に限りませんが、人に計画的に仕事を覚えてもらいたい時、成長してもらいたい時は、そのスケジュールを最初に伝えておきましょう。

最初に伝えておくことで、部下は計画的に業務を覚えてくれますし、あなたの仕事も順調に進めることができるはずです。

 

今後の業務・成長スケジュールを伝える

では、どのようにスケジュールを伝えればいいかというと、ざっくりとでいいので、

  • 時期
  • 作業内容

を最初に伝えます。

 

例えば、

3ヶ月後までに、〇〇の業務をマスターしてほしい
6ヶ月後までに、□□の業務をマスターしてほしい
9ヶ月後までに、☆☆の資格を取得してほしい
1年後までに、△△のプロジェクトを担当してもらいたい

のように、伝えるのです。

 

これにより、部下は今後、どのように業務を覚えて、成長していけばいいか、ある程度イメージすることができます。

もちろん、部下にとってはやったことがない業務なので、ハッキリとイメージが沸くわけではありません。

 

しかし、ざっくりとでもスケジュールを知ることで、おおまかなイメージをつかむことができます。

そのため、自分で

部下1
あと3ヶ月で、〇〇の業務をマスターするには、こうしないとダメだな

部下2
☆☆の資格を取るためには、いつ頃から勉強すればいいんだろう?

と自主的に考えることができます。

自分で考えてやる分、スケジュールも意識しますし、結果的に予定通り成長しやすくなります。

 

最初にスケジュールを伝えるデメリットはない?


しかし、

上司1
部下によって物覚えのスピードは違う。最初にスケジュールを決めることなんてできない

上司2
あまり最初にいろいろやることを伝えると、部下がプレッシャーに感じてしまう

という反対意見もあると思います。

確かに一理あります。

 

しかし、前者については、スケジュールどおり進まなければ、その時またリスケジュールし直せばいいだけです。

そのときは、部下の業務スピードも分かっているでしょうから、次はより精度の高いスケジューリングも可能です。

 

また、部下と仕事について話し合ういい機会になります。

  • 「なぜ、スケジュールどおりいかなかったか?」
  • 「何がやりやすくて、何がやりにくいか?」
  • 「仕事以外でも、何か作業に集中できない理由とかあるのか?」

など、いろいろ話す機会が持てます。

 

一方、後者については、

  • 「これはいまの時点での仮のスケジュールだから、このとおりできなくてもOKだよ」
  • 「もし、遅れが出る場合は、リスケジュールもできるから」

と言っておいてあげるだけでも、部下のプレッシャーは和らぎます。

 

むしろ、何も先のことがわからない方が、プレッシャーになりますので、前もってスケジュールを伝える方がメリットは大きいです。

 

スケジュールを伝えておかないと部下は疲弊し、途中で挫折する

仮にスケジュールを伝えず、あなたの頭の中だけで、

上司
3ヶ月後までに、〇〇の業務をマスターしてほしい

と考えていたとします。

 

部下には、〇〇の業務を覚えるための作業を日々やるよう指示を出します。

もちろん、この方法でも作業に慣れて、いつかは〇〇の業務をマスターしてくれるかもしれません。

 

しかし、期限もなく、単に「この仕事をやって」「がんばってみろ」と言っても、スケジュールが知らされていないと、部下はどのくらいのペースでがんばっていいのか分かりません。

 

マラソンを例に考えてみるとわかりやすいと思いますが、同じ距離でも3時間で走る場合と、5時間で走るでは、ペースが全然違いますよね?

何時間でゴールするかによって、ペース配分は替わってくるはずです。

 

アヒルちゃん
仕事で、「いつまでに、〇〇をしてほしい」というゴールと期限が明確でないのは、マラソンコースに部下を出して、ゴールも目標タイムも伝えず、ただ「走れ、走れ」と言っているのと一緒です。

 

部下はペースが分かりませんので、42.195kmを100m走のように全力で走ってしまうかもしれません。

そうなれば、当然完走はできません。

ドロップアウトして、会社を辞めてしまうかもしれません。

 

そのため、前もって「いつまでに何をするか」ということを伝えてあげることが大事なのです。

スケジュールが分かれば、目標がはっきり明確ですから、自分自身で調整しながらがんばることができます。

 

 

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