総合病院で本格的な血液検査(慢性上咽頭炎治療記Part3)
Doctor making insulin or flu vaccination shot by syringe to a young woman

 

補足
この記事は、私アヒルちゃんが発症した「慢性上咽頭炎」という病気の話です。連続した記事で「慢性上咽頭炎治療記」としてシリーズ化していますが、発症当初は「慢性上咽頭炎」ということが分からない状態でした。その点を踏まえて読んでいただければと思います。

 

●慢性上咽頭炎治療記の過去記事

 

内科の血液検査の後、本格的な血液検査を薦められる

前回、地元の内科で胃カメラ・大腸内視鏡検査をを受けたことを紹介したよね。結局、特に以上はなかったんだけど、逆にいうと、アヒルちゃんの体調不良の原因が、一体なんなのか、さらに分からなくなったということ。

その内科の先生もお手上げらしく、より精密の検査をした方がいいかもれないと言って、総合病院で本格的な血液検査を薦めてきたの。

その病院は市内でも有数の有名な病院で、特に血液関係に強いらしい。正直、ここまでいろいろやってダメなので、また病院を変えても同じことじゃないかなーと思ったが、このままでは一生治らない。

このままずっと体調不良のままするのは耐えられないし、とりあえずダメ元でもいいからと思って、その病院で診察をしてもらうことにした。その内科の先生に紹介状を書いてもらい、数日後、行ってみた。

 

総合病院で本格的な血液検査を受けることに

その総合病院はアヒルちゃん家からバスで30分くらい。じつはアヒルちゃんはアトピー、アレルギー体質だけど、その他については、あまり病気になることはない。基本健康体で、風邪も寝込むくらい熱が出るのは数年に1回くらい。

なので、総合病院に行くなんて、結構久しぶり。なんだか、ちょっとワクワクしながら行ってみたんだよね(笑)

そしたら、着いてみてビックリ。めっちゃキレイで設備が最新! 受付もでかいし、患者1人1人に番号のついたシートを渡される。いまはプライバシーへの配慮か名前でなく、番号で呼ばれるんだってさ。一瞬刑務所?と思ったりもしたけど(^^;

血液内科に行くよう言われて、移動。結構広いので血液内科にいくのにもちょっと大変だったけど、病院を見て回れて楽しかったりもしたね。そして、血液内科の前につき、そこで待つ。部屋のドアの上には、電光掲示板があり、そこに番号が表示される。診察順に番号が表示されているので、自分の番号を確認すれば、あと何人で自分の番になるかが分かる。これは、たしかにいいシステムだよね。

ただ、さすが総合病院、患者も多く、待ち時間はやはり長い。結局1時間以上は待ったと思う。ようやく呼ばれて、紹介状を渡す。そして診察を受けるアヒルちゃん。

予想通りだが、より詳しい血液検査をしましょうということに。その結果が出てからでないと、なんとも言えないとのこと。その場で採血されるのかと思ったが、看護師さんから別の部屋を案内される。行ってみると、専用の採決ルームがあるの。さすが総合病院。

銀行の窓口みたいにカウンター越しに看護師さんが7~8人いて、それぞれのブースで採血をしていくシステム。ここも人が多く、5~10分待って、アヒルちゃんの番になった。1つのブースに行き、採血をしてもらう。注射針をさされたのは1回だけだけど、採血中に容器を3~4つ変えて採血された。結構取るんだなーと思ったが、それだけいろいろな種類の検査をするのかなと思った。

 

検査結果は1週間後

採血が終わったあとは、しばらく待ってから、また血液内科の先生の診察。血液検査の結果はその場ですぐ分かる項目と1週間くらいかかる項目があるらしく。また1週間後に来るように言われた。

すぐに分かる項目については、特に大きな異常値はないそう。ただ白血球の数がかなり少ないので、それは元からなのかどうか聞かれた。元から低いならそういう体質ということで、あまり問題ないらしい。

※下限値「40」のところ、アヒルちゃんは「24」しかなかった。

 

けど、今回の体調不良で低くなっていたら、病気と関連がある可能性が高いので、しっかり調べた方がいいとのこと。でも、そういったことに無頓着なアヒルちゃん、もともと白血球がどれくらいの数値なのかなんて知らない……。結局、白血球に関しては保留ということで、様子を見ることになった。

 

1週間待ちの間

詳しい検査結果は1週間後ということになったが、正直この検査で、原因の分からない倦怠感が何から来るものなのか、分かる保証はない。
というか、アヒルちゃんの勘的には、たぶん今回も病名特定はできないだろうと思っている。

今までいろいろやってきたけど、全然原因がわからなかったし、正直今回も望みは薄いと感じている。

なので、検査結果が分かるまで、改めて自分でもいろいろ調べてみて、該当しそうな病気をピックアップしてみたの。

 

アヒルちゃんの症状を整理

まず、改めてアヒルちゃんの具体的な症状を改めて言っておくね。

ざっくり言うとだけど、現在のアヒルちゃん症状は、風邪の引き始めっぽい感じなんだよね。
はっきり風邪を引いた感じではないので、そこまで体調的にきつくはないんだけど、なんとなく倦怠感があって、体が動かすのが億劫。
そして、熱が36度台後半と少し高め(平熱は36度前後なので)。

くしゃみは出ないけど、鼻はたまに垂れる。
ただし、もともとハウスダストなどの花粉症なので、鼻はそれの影響かもしれない。
また、たまに頭が痛くなったり、のどが痛くなったりもする。

ただ、風邪と違って、この症状の波があるんだよね。
普通の風邪って、引き始めから症状が徐々に悪化していき、1~2日後にピークが来て、その後治っていく過程でゆるやかな体調がよくなるよね。

でも、アヒルちゃんの場合、朝起きて、倦怠感などがひどくても昼前にはそれが軽減していたりする。
しかし、その数時間後にはまた倦怠感がひどくなって、熱も37度近くになったりする。

また、別の日は「今日は、朝から比較的体がラクだなー」と感じていても、数時間でまた悪化したりする。

つまり、いい時と悪い時が交互に変わり、体調の波が激しいんだよね。

それに正確に言うと、完全に風邪の症状と一緒ではないので、うまく説明できないけど、体感的に「これは風邪ではないな」って感じられるんだよね。

 

まー、こんな感じの症状がずっと続いていて、完全に体調がよくなる時はまったくない状態です。
どんなにいい時でも、倦怠感は若干残るし、何かしら不調の部分があるんだよね。

 

考えられると思った病気

んで、今回は上記の症状を踏まえて、改めてネットで情報を調べてみた。

ただ、単に「倦怠感」「疲労感」というと、ハッキリ言って、どんな病気に当てはまるんだよね。
「風邪は万病の元」とかいうけど、まさにそのとおりみたいで、風邪に似た症状だと、結局どの病気でも考えられる。

それでも、その状態が何十日も続くのは珍しいので、その中からもしかしたらと考えているのが、この病気だ。

 

慢性疲労症候群

「慢性疲労症候群」って聞いたことあるかな?
アヒルちゃんは今回初めて知ったんだけど、こういう病気があるらしい。
これはもうまさに名前のとおりなんだけど、疲労の症状が慢性的に起こっている状態のことで、「CFS」と言ったりもするらしい。

慢性疲労症候群 まんせいひろうしょうこうぐん (英語: Chronic Fatigue Syndrome, 略称: CFS)原因不明の強い疲労が長期間(一般的に6ヶ月以上)におよび継続する病気である

一般的には原因不明の強い疲労感が6ヶ月以上続くと、慢性疲労症候群と判定される。
血液検査などの検査を受けても原因がわからない場合に、疑われる病気らしく、まさにいまのアヒルちゃんの状態。

そして、肝心の治療法は現在ないらしく、また知名度も低いため、治療自体を受けられない人も多いらしい。

血液検査などでも原因がわからないため、うつ病や神経症など、精神的なものが原因と診断されてしまうこともあるらしく、患者にとっては本当につらい状況になる病気だ。

 

最初にこの病気のことを知ったとき、「アヒルちゃんも慢性疲労症候群かも!」と思った。
ただ、病気と判断される基準である

  • 強い倦怠感
  • その症状が6ヶ月以上続く

には、該当していないんだよね。

期間はこれからも治らなければ、6ヶ月以上になる可能性あるけど、「強い倦怠感」は正直そこまででもない。
そもそも「『強い』」ってどれくらい?」と思うけど、アヒルちゃんの場合、何となく倦怠感があるレベル。
ひどい時でも、37℃台の風邪を引いた時くらいの倦怠感など、あまり「強い倦怠感」という感じじゃないんだよね。

と言うことで、慢性疲労症候群は可能性はあるけど、保留という感じ。

 

エイズ

次に可能性として、考えられたのが「エイズ」。
これはみんな知っていると思う。
特にアヒルちゃんが若いころは、フレディ・マーキュリーなど海外の有名人がエイズになったニュースがよく流れ、日本でも一時期パニックなった記憶がある。

そのころは治療法もなく、かかったら終わりみたいな感じだった。
その後、いろいろ薬が開発されて、ウイルス感染しても、エイズ発症前に薬で抑えれば死ぬことはなくなったようで、今はそこまで恐れられていない病気なのかもしれない。

でも、薬はあくまで発症を抑えられるだけで、治すことはできない。
エイズの原因であるHIVウイルスに一度感染してしまうと、そのウイルス自体は退治することはできないんだよね。
しかも、潜伏期間を経て、エイズを発症してしまったら、一気に死の可能性が高まる。
実際、感染したときには気づかず、何年も経って発症してから気づく人もいるらしい。

HIVウイルスは感染しても、風邪の似た症状しか出ず、自覚はしづらい。
だから、潜伏期間中にはなかなか気づかず「ただの風邪だろう」で済ませて、エイズ発症してから気づくというわけだ。

HIVウイルスに感染するルートは3つ。
・母子感染
・血液感染
・性交渉感染

このうちアヒルちゃんが感染しているとすれば、「性交渉感染」。
ただ、エイズは発症するまでの潜伏期間が10年以上あることもざら。
そのため、童貞・処女とかでない限り、可能性はあるんだよね。
(特に日本は先進国で唯一感染者が増加しており、普通の人でも知らずに感染していたりする)

ちなみにHIVに感染すると、発症までの間、不定期に風邪に似た症状が出てくるらしい。
一定期間、風邪のような症状があり、しばらくすると治る。
またしばらくすると、風邪のような症状になり、また治る。
そんなことを繰り返し、徐々に免疫機能が弱くなっていくらしい。

アヒルちゃんの場合は、まだ症状が出てから期間も短いし、これからどうなるか分からないが、可能性がないとは言えない病気の1つだ。

 

とりあえず、今回調べた中では、こんな病気の可能性があるかなと思ったんだよね。
正直、可能性があるレベルで、どちらも「絶対これだ!」と確信が持てるレベルではなかったけど、一応頭に入れておかないとなーと思った。
特にHIVウイルスに感染してたら、早めに対処して発症を抑えないといけないし。

 

1週間経ち、検査結果を聞きに行く

検査から、1週間後。検査結果を聞きにいくことに。

すでに地元の内科で検査しても、異常がなかったので、「今回もどうせ原因はわからないんだろうなー」という諦めの気持ちが半分ある一方、

今回は血液内科に力を入れている総合病院でより詳しい検査なので、「もしかしたらこの疲労感の原因がつかめるかも」という期待の気持ちも半分。

そんな思いで病院に行ってきた。

 

詳細の検査結果も影響なし

相変わらず病院内は患者さんが多く、アヒルちゃんもある程度待たされてから診察室に呼ばれた。

椅子に座ると、先生から「先週の検査の結果がこちらです」と検査結果が印字された紙を渡された。

 

地元の内科の血液検査では、検査項目が20~30個くらいだったけど、今回は約60個もある。

さすが、本格的な検査だけあって、数が多い!

 

ただ、一般人のアヒルちゃん、その各項目になんの意味があるかはさっぱりわからない(汗)。

もちろん、この検査結果から、疲労感の原因が何によるものなのか、判明したかどうかもわからない。

でも、結果の横をみると、いくつかの項目で「H」「L」のマークがある。

  • これは基準値よりも数値が高かった場合に「H」、
  • 基準値よりも数値が低かった場合に「L」、

と表示されている。

 

つまり、基準値から離れていているので、注意する必要があるということ。「大丈夫なのかなー?」と思っていると、先生が口を開いた。

 

「今回の検査結果を見る限り、特に疲労感の原因となるものは見受けられません。」

ある程度、予想はしていたけど、やっぱり「原因はわからないかー」とガックリするアヒルちゃん。

病状が長く続くのも嫌だけど、何よりも原因がわからない状態というのがツライ。

総合病院でも原因がつかめないとなると、もう何をしていいかもわからないしね。

 

また、「いくつかの項目で『H』、『L』となっているものもありますが、とくに大きな問題になる数値ではないですね。」とも言われ、血液検査上は、まったくの健康体ということらしい。

 

エイズの疑いも…

これを聞いても無駄だろうなーとは思ったけど、打つ手がないので、とりあえず「血液検査でも問題がないとすると、どうすればいいんですかね……」と聞いてみた。

すると、「さらにもっと詳しく検査をしていくという方法もありますが、検査費用もかかるため、どこまでやるかはご本人様次第になります」とのこと。

 

要するに、打てる手としては、疲労の原因が見つかるまで、いろいろ検査するしか方法はない。けど、検査には費用がかかるため、どこまでやるかは患者次第ということ。

正直、そんなこと言われても、どこまでやった方がいいのかわからんし、そもそもこういう話をしてくる時点で、先生もおそらく、他の検査をしても原因が見つかる可能性は低いと思っているんだろーなーと思った。

 

そんなアヒルちゃんの気持ちを察したのか、先生は「可能性のひとつですが、HIVに感染した場合にも、今回のような原因不明の倦怠感を感じることがあります」と言ってきた。HIV感染、要するにエイズの可能性だ。

 

上にも書いたとおり、検査結果を待っている間、アヒルちゃん自身もその可能性は少し考えた。

ただ、先生からも言われると、可能性は低そうと言っても、ちょっと怖い。

「うちの病院でもエイズ検査は受けられますがどうしますか?」と言われたが、頭の整理もつかないし、正直、HIV感染が原因だとしたら、それはそれでかなりショック。

いきなり受けいれられそうもないので、とりあえずエイズ検査は保留した。

 

先生からは、「他の検査を受けないなら、とりあえず様子を見て、また数ヶ月後に検査をしてみましょう」と提案され、そうすることに。

わざわざ総合病院まで行って、いろいろと検査をしたが、結局原因はわからず、さらにHIV感染など、さらなる不安を抱えて、終わることになった。

「このあと、一体どうしたらいいんだろう…」

途方に暮れるアヒルちゃんであった。

 

 

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