
とお悩みのあなた!
実はその原因は、部下ではなく、あなたにあるかもしれません。
「えっ,そんなことないだろ?!」と思うかもしれません。
しかし、私がこれまで見てきたケースや聞いてきた話でも、部下に原因があるのではなく、"上司側"に原因があることの方が多かったんです。
実際、
と嘆く社長の部下は、いくら人が入れ替わっても、常に指示待ち人間ばかりが育ちます。
一方、自分で考えて動く部下が育つ会社は、新しい社員が入っても自然と自分で考えて動けるようになります。
指示待ち人間を作る上司の特徴
では、一体上司側の何が原因であるかというと、上司側の性格や教え方などです。
自分で考えて動く部下を育てられない上司の場合、部下が自主的に考える土壌を奪ってしまって、指示を待つだけの人間になる接し方をしているケースがとても多いんです。
では、上司のどういう性格や特徴が指示待ち人間を作るかというと、次のようなものが挙げられます。
- 完璧主義でこだわりが強い人
- 有能な人
- すべてを把握していないと不安な人
- 権限を渡せない人
完璧主義でこだわりが強い人
完璧主義の人はこだわりが強く、仕事をする上でも「この仕事はこうする!」という決まりが自分の中であります。
そのため、部下が自分で考えたやり方で仕事を進めた場合、結果が同じでもやり直しを求めてしまいます。
部下からすると、「結果が同じになるんだし、俺のやり方でもいいじゃないか?」と思うはずです。
そして、同じようなことが続くと、自分でいろいろ考えてやることがバカらしくなり、上司のいうことだけを聞いているようになります。
有能な人
仕事ができる有能な人も、指示待ち人間を作りやすいです。
よく聞く話ですが、「営業マンなど現場でバリバリ結果を出していた人が昇進して部下を育てる立場になった途端、ダメ人間になった」などは、まさに指示待ち人間を作ってしまっているからです。
有能な人ほど、よい仕事をのやり方を知っていますので、部下が効率の悪い仕事をしていると、ついつい関与したくなります。
また、部下に任せるよりも自分でやった方がいい場合も多く、部下の仕事を奪ってしまう有能な人も珍しくありません。
逆にあまり仕事ができない人ほど、まわりの協力が必要なので、自分で考えて動く部下が育ちやすくなります。
「名選手、名監督に非ず」などと言われることもありますが、有能な人の方が逆にうまくいかないこともあるわけです。
すべてを把握していないと不安な人
性格的に不安症で、常に状況を把握していないとダメという人も、指示待ち人間を作りやすいと言えます。
常に状況を確認したい人は、ことあるごとに部下に「いまの状況はどうだ?」など、確認を取ります。
たとえ細かい指示を出さず、部下に任せる上司でも、このように逐一確認が入ると、自分なりに考えて仕事はしません。
それよりも「上司はどうやって仕事をしてほしいのか?」を考えて仕事をするようになります。
要するに上司の顔色を伺って仕事をする状態です。
権限を渡せない人
いくら「俺は部下に任せているよ」と言っていても、仕事上の権限を渡さない上司の元では、部下は育ちません。
部下に任せるときは、できるだけ決定権まで含めて任せることが大事です。
せっかく部下が提案をしてきても、上司に決定権があるままでは、部下に責任感を与えられません。
部下からしても、「いくら会社にとって、いい提案でも、上司が気に入らないやり方で実現できないしなー」と思い、積極的に提案する気になりません。
もちろん、すべての権限の渡す必要はないですが、ある程度決定権を与え、自由に動けるようにしないと指示待ち人間のままになります。
自分が指示待ち人間を作るタイプであるなら
以上が、指示待ち人間を作ってしまう上司の特徴です。
「うわー、俺のことだー」とショックを受ける人もいると思いますが、もし自分で自覚があるなら、救いがあります。
なぜなら、その性格を踏まえた上で対策が立てられるからです。
一番まずいのは、上記の特徴に当てはまっているのに、その自覚がなく、「なかなか自分で動く部下が育たないんだよなー」と言っている方です。
この場合、いつまで経っても自分が変わらないので、会社の状況も変わりませんね。
一方、もし自分が指示待ち人間を作るタイプだと自覚がある場合、自分を変えるように努力するか、もしくは自分で考えて動く部下を育てるのは諦めるという選択肢があります。
一見すると、後者は明らかによくなく、後ろ向きな選択のような気もしますが、必ずしもそうとは限りません。
そもそも「自分で動く部下」というのを、自分の中で極端に理想化している方も多いので、場合によっては、指示待ち人間の部下の方が会社としてうまくいく場合もあります。
その話はまた今度紹介しますね。